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2004年04月 越冬終了、植替え

例年になく初夏並みの暑い日もあった4月。
でも実際には寒暖差が激しく月内に予定していた屋内越冬組ベンケイソウ、温室の島バナナの屋外解放のタイミングに困った。
結局中旬までにベンケイソウ、月末に島バナナを外へ。
簡易温室と化していた部屋がやっと元に戻った。ちなみに来期は温室は組まないつもり。


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実家のベンケイソウの開花は初旬にピークに。


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で、花を分解してみる。やはり外側は「苞(花苞)」のよう。


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左:おしべが8本。めしべは4本。
右:別の株が今頃から花芽分化。外の2枚の細い葉も「苞(苞葉)」のように見える。


実家ではベンケイソウの花は初旬がピークとなり、2、3週間で花を終えた。花を分解してみたので写真を参考までに。
「セイロンベンケイソウに種は出来るのか?」というかねてからの謎を解明するために人工受粉を試みていたが、4月末現在で実や種子らしきものは確認できていない。
めしべの元が膨らんでいるように見えるものもあるが。やっぱり出来ないのかな?
花粉があるのだから出来ると思うのだが、有性生殖の能力が弱いのかも知れない。

中旬に別の株がなんと花芽分化を。
ベンケイソウの開花の為の「短日条件」って思っているよりいい加減なのかもという気がしてきた。果たして今頃から完全開花なるのか?


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左:屋外越冬株の花芽も「花苞」に。右:でも中の花は未成熟で完全開花ならず。


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左:強風で倒れた2株は立て掛けただけの状態。 右:「花苞」だけは大量に。


我が家の屋外越冬株は暑さが影響したのか花芽が凄まじい数になり、あっという間に「花苞」になった。
中の花は未成長がほとんどだが一部にはおしべがのぞくものもある。
葉は黒変しているものの茎はまだまだしっかりとしていて本当に必死で開花させようとしている。
ここまでして開花させても種子が出来ないのであれば、何の為の開花なのだろうかとやはり疑問が膨らむ。

そしてついに当地独特の台風並みのマンション風でこの株も根元から倒れた。
元々根つきが浅かったとはいえ、予測できない突風が舞うとひとたまりも無い。
月末の低気圧では屋内から出した株も含め、全ての株の頂上部が風圧で傾いたり葉が取れたりのダメージを受けた。


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左:ベンケイ主力株を屋外へ。足元の葉が黄色から赤くなり始める。
右:転倒を防ぐために支柱をヒモで固定。


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左:ミカンコナカイガラムシに絶大な効果。「ベニカDスプレー」
右:「石垣1号」の腰回りの葉。まだ寒かったか。


中旬までには屋内越冬組の残り4株を外へ解放。
実は「石垣3号」のカイガラムシ駆除が追いつかなくなるほどの猛威をふるい、他の株への影響が心配されるようになったためでもある。
実際に「石垣1号、2号」にも転移が!

外に出した時点で遂に薬剤を投入。
効用にはっきりと「ミカンコナカイガラムシ」の名があったというだけで購入した「ベニカDスプレー」はそのまま散布するだけの簡単な薬剤だが、かなりの効果を発揮。
コナカイガラムシは水などの液体をはじくものが多く、成分によっては歯が立たないこともあるので、本剤のように界面活性剤の含まれているものがいいようだ。
有用なものでは他に油膜で覆って窒息させる「マシン油」を使ったものが知られるが、新芽部には散布しない方が良いと聞くし、植物の成長期には使いにくい。
至る所から新芽を伸ばすベンケイソウには不向きな感じがしたので「ベニカDスプレー」を選んでみたが、ほぼ壊滅させることに成功。
油ではないので散布後に残るカイガラムシの死骸なども水で洗い流すこともたやすい。
アブラムシにも有用なのでこれからの季節重宝しそうだ。


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左:島バナナ「1号」の葉は強風で痛めつけられたこともあり枯れは進んでいる。
右:「2号」の朽ちた葉をカットしたのでなにか寂しく。


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左:ハダニ駆除剤「粘着くん」。デンプンの粘性でダニを窒息死させる。
右:スプレー洗剤のスプレー部とペットボトルを流用した噴霧器。


バナナの屋外解放は実は少し悩んでいた。
本来は5月の予定にしていたがあまりに暑い絶好の天候が数日続くと、「もったいなく」思ってしまう。
でも室内では約20度前後の安定した温度であったものを、最低気温9度から最高気温29度という極端な寒暖差にいきなりさらすのに気が引けた。
一度出してしまうと簡単に移動できない。結局天気の週間予報と相談しながら月末になって放出。

まずはある程度本格的なハダニ駆除をした。
やや濃いめの「粘着くん」溶液を手製噴霧器で残り少なくなったバナナの葉の両面に塗布、というより洗い流すくらいの勢いで散布する。
ある程度放置して時間が経過するとほとんどのハダニは固まっている。
(日陰で行わないとすぐに乾いてしまい効果がない。)
そして完全に乾いてしまう前に水で洗い流す。ベランダではホースで水をまき散らすわけにもいかないのでこれも手製2Lのペットボトル噴霧器の泡ノズルを使って小分けに流していく。
洗い流さなくても予防効果が期待できるのだが、こびりついたハダニの死骸がまぎらわしいのとカビ等の発生の恐れを考えて洗い流すことにしている。
(前述のベニカDスプレー使用についても同様。)

で、その効果だが・・・翌日にはもう新たなハダニが発生している。
カイガラムシ以上にハダニの駆除はやはり難しい。


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左:従来の「380型」鉢(17L)と新しい「18号」輪鉢(36L)。
右:「1号」の根は短い。先が根腐れを起こしていたのが原因。

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左:「2号」の根。「1号」より根回りは幾分ましな方。
右:半日あまりで植え替え/土入れ替え完了。


そしていよいよかねてからの懸念でもあった鉢サイズ問題に着手。
今まで使用してきたプラ鉢(380型、W37×H37センチ)から仮茎を切断していない「1号」だけプラ製輪鉢(18号、W55×H36センチ)に植え替えることに。
移動させる為には水の抜けが悪くてもプラ製であることは必須。
それと天井のあるマンションのベランダでは少しでも高さの低い鉢を選択しておくべきで、つまりは径が大きく浅いもの、しかも強度のあるプラ製、を探した結果決めた鉢がこれ。・・・というよりか、これくらいしか見当たらなかったという方が言い当てている気もするが。
そんなに都合の良いものはないのである。
それでも土容量は約2倍になり、底の方まで比較的径が大きいので根の回りはかなり改善できると思う。

さて「1号」を鉢から掘り出して唖然。
根が想像以上に伸びていない。

昨年秋からほとんど成長停止状態であった理由が薄々感じとれる状況だった。
鉢底まで回っている根は数本のみ、仮茎の高さからすると根の長さが短い気がする。
そう、先の部分は根腐れを起こして無くなっていたのだった。

土の中から腐った根の残骸が出てくる。まずい。
というのは、同じ鉢、同じ土を使っていて、こちらも現在成長が止まっている「2号」もこの状況が予想され、植え替え、もしくは少なくとも土の入れ替えが必要であることは容易に想像がつく。
とにかく「1号」をまず先に植え替える。
鉢底石を従来より厚めに敷き、腐葉土も少なめに赤玉土(大粒、小粒ミックス)、鶏糞を中心にした土に「2号」の入れ替え用も考えて今まで使用していた土も差し支えのない程度に加える。

そして不安の「2号」へ。
ところが鉢から引きずり出して別の意味で唖然。

根腐れは見られない。
根回りもそれほどではないものの、「1号」よりはかなり良い状態。この差は何なのか?
越冬期の灌水方法がまずかったということなのだろうか。
そこそこ成長していた「2号」には成長した吸い芽もあったし。

とにかく土を入れ替えて終了。早い復活を望む。


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