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2008年08月 突然バナナハート

やはり暑かった。
中旬の暑さは毎年のこととなりつつあるものの、実は蒸し暑さに弱い管理人にはつらかった。

月初、ゴーヤーに復調の兆し。
暑すぎる時期は勢いがなくなることが多いがそのあたりの関係がよくわからなくなった。
ゴーヤーがイメージほど暑さに強くないのは品種にもよるのか?

さて、中旬以降の暑さが和らぎ始めたタイミングで、まさかの展開が。


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左:「3号」の葉。偽茎(仮茎)がゴツくなったなぁ、と思ってはいたがまさか。
まだ葉の長さはかなりある。
右:「4号」の葉も天井すれすれ。


初旬は先月からの勢いそのままで「3号」が大きな葉を天井すれすれに展開。
「4号」も少しペースは劣るものの順調。
天井激突で折れる葉も出てきているので折れずにうまく展開してくれるかどうかが気になるところ。


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左:「3号」のこの葉はすれすれでうまく展開。
右:「4号」展開中に激突。早すぎる。



うまくすれすれに天井をかわす「3号」に比べて真っ向から天井に食って掛かる「4号」(笑)。
バナナも天井を徐々に意識するようになって環境適応しているのではないのか?


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「第3吸芽」。小笠原系統種には見えない丸い葉。



先月株分けした旧「2号」の子孫は根が生えていなかった「第5吸芽」はダメだったものの、その他はとりあえずの再生土に全くの無肥料、追肥無しで成長はおっとり。

それにしても小笠原種とは思えない丸みのある葉を出す。
「第3」「第4」吸芽はともに水吸芽なので当然ではあるが丸すぎる。



今月はひとつ新しいバナナ施肥を開始。かねてから悩んでいたバナナの施肥の件だ。

バナナに必要な肥料として挙げられるのは「カリ」(K)だったりする。
バナナ栽培を始めた頃から実はいろいろ悩んでいたのが施肥バランスのこと。
いわゆる三大要素「N-P-K」の割合。

とにかく調べれば調べる程、バラバラなのだ。

そんな中でプロの栽培家、というかあるバナナ農園の人の話をひょんなことでチラッとだが聞く機会があった。
あまり核心部分をはっきりとはお答えいただけなかったがなかなか聞けないプロの話。
それにあくまでその人のやり方なのでもちろん唯一の答えではないが。

土壌によってもちろんある程度調整が必要で、バナナは気温によって(気候環境によって)根が吸収する栄養分が変化するようだから季節で施肥率を変える。
・・・というのがその方の大まかな見解。

なんだそりゃ?
余計にわからん。

でも一般にいわれる「バナナにリン酸はほとんどいらない」ということについては、やんわりと
「うちではリン(とカリ)中心で施肥計画組んでるよ?」
・・・ってニヤリ。

本当なのか?

結局、自分で試行錯誤するしかないか。


でもカリは単肥で定期施肥した方がいいということなので開始。
何を使うか?どうやって与えるか?長く考えていたがようやく決定。


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至って園芸用として一般的な「硫酸加里」を水溶液にしてペットボトルで潅注する方法になった。
問題はこのペットボトル潅注が管理人は苦手なこと。(苦笑)
潅注スピードがうまく調節できん。



さてそんなこんなとやってるうちに盆が過ぎ、少し涼しくなり始めたかなという頃・・・
まさかの異変。


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左:「3号」のひとときの沈黙の後に最新の葉。
右:あれ?なんか小さい?


「3号」は葉身1mの葉を展開した後しばらく沈黙していた。

で、盆ごろに次の葉先が出た。

葉先が伸び始めてすぐに葉身がほどけてきていることに気付いてはいたがそんなに気にはなっていなかった。
ところがある朝、ふと見上げて異変にようやく気付いた。
葉身が40cmと異様に短い「うちわみたいな」「ウナギイヌのしっぽみたいな」葉。

「ゲッ!?」

去年も確か見たぞ、こんな葉っぱ。
その後は「止葉」(止め葉)が出た。

つまり「バナナハート」が出る予兆であり。

ばかな!
ハートが出るということは世代交代を迎えるということでもあり、吸芽が出ていないと・・・


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いつの間に!?

まるで吸芽の存在に気付いていなかった。
というか、急に出たのではないかと思われる。


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確かに今年春からの「3号」は驚く程のスピードで葉を増やしていたけど・・・

ハートを出すために急いでいたのか?

すっかり来年が「3号」のハート出現の年と勝手に決めつけていたのだが、そりゃあこれだけ葉を出したら「葉っぱ切れ」になるか。
しかしこれから冬に向かうというのに。
偽茎の先端に栓でもして、無理矢理ハートを来年まで阻止出来ないものか?


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数日後、止葉とハートがほとんど同時に出現。

せっかくのバナナが・・・。
去年と比較すると約1ヶ月遅れ。
とすれば、うまく行ったとしても収穫は12月中旬!
成長は例年ほとんど見込めない「越冬」の時期であり。

まあ、やるだけのことはやってみるか。


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ハートが完全に姿を現すまで時間はかかったものの、無事に出現。
ハートの長さは約25cm。
痩せていてやはり「ゴーヤー」がぶら下がっているような感覚。

まさかの、2年連続ハート。
しかも偽茎(仮茎)切断をしないままのハート出現。
わずか17L容量の小さな鉢なのに。
マンションでも島バナナはなんとか栽培出来るという意義のあるハート。

ハートが出た時点での「3号」サイズは・・・

偽茎・・・
根元径12cm
長さ 2m20cm

鉢・・・
容量17L
径 38cm
高さ36cm

ベランダ高さ・・・
2m50cm


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いよいよ花苞の展開も始まる。

去年の「2号」と違って偽茎(仮茎)を切断していない自然な状態での結実となる。
鉢が小さいので比較は難しいが、どれくらい変わるのか興味はある。
まあ、サイズや数に期待ができないのは変わりないが。


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でも、これから室内に移動しないといけない季節が近づいているわけで、新たにいろいろ懸案が出てきている。

解決するにはある程度今後の方向を考えておかないといかん。
結実を目標とするなら、ハートは去年と違って早いうちに落としてしまうべきだろうし。
室内に移動して収穫ができるのかどうか?もわからない。
11月中旬が気温的には限界と思われるのでどちらにせよ室内に移さないとダメだろうな。

仮にうまく収穫できたとして残った「3号」の巨体をそのままにして春まで室内で置いておけるのか?
吸芽の成長によってはその辺りも状況が変わるだろうし。

まあ・・・

なるようにしかならんか。


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左:なぜか徐々に好調になるゴーヤー。
盆を過ぎてからだがグリーンのカーテンは厚みを増していく。
右:「レッドサビナ」も涼しくなり始めて花芽成長。


その他の作物状況。

ゴーヤーは2週目くらいに勢いがやや落ちたことがあったがそれ以外は勢いがあり、月末の液肥(ハイパンチ)の潅注から花の勢いもついた。
それにしても暑さに強いのか弱いのか今イチつかめない。
でもなんだかんだで今月は14本の収穫。

「レッドサビナ」は相変わらずの葉の茂りで窒素過多気味なうえにウイルスらしい。
中旬にミカンコナカイガラムシの発生で危機感を感じたので速攻で「粘着くん」駆除。
完全駆除ではないがほとんど見なくなった。

潅水の量も増やし、窒素過多傾向も改善されてきたように思う。
こちらも月末の液肥(ハイパンチ)の潅注が効いているのか、花芽が増え、しかも落ちること無く成長中。
やっと花が見られるのか?

なお、この時期植え付けをしていた「島ラッキョウ」は今回はマンションの改修工事があるため断念。
また来シーズン復活させたいと思う。


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