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2009年10月 収穫か喰われるか

エルニーニョの発生で暖冬傾向の予想。
島バナナを室内に収容するのは10月中旬前後になることが多いのだけれど果たして今年はどうなるか?

最低気温が10℃を下回る日が続くよう予想されると収容するようにしているのだが、やはりなかなか最低気温が下がってこない。
徐々に室内収容の時期が遅くなる傾向を実感する。

それと同時に害虫の多いこと。
今年は春のマンション改修工事で工事用のシートが効いてアブラムシが来なかったのだけれど、初夏からのアザミウマの発生がここに来て猛威を振るっている。
寒くなることもやはり必要だと感じる今日この頃。


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10月初旬の台風18号「メーロー」が過ぎた頃、レッドサビナがようやく赤くなり始めた。
赤くなるまで結構時間がかかるのはどうにかならんかな。

去年に続いて2度目のレッドサビナ。
去年と違って養液水耕でやったことで違いは何かあるかなと考えたけれどもちろん大して変わらない。
でも実がしっかりとしている感じがある。
養液水耕の方が養分吸収の効率がいいのかな?
結実数も多くなりそうな気配。


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まず赤くなった8個を中旬に収穫し、その後月末近くにさらに色づいた35個を収穫。
去年はアブラムシにボロボロにされ、鳥に喰われたりといろいろ被害はあったけど今年はアザミウマが少しついてる程度。
収穫した実も4cm程の大きさになるものが穫れている。

2度目の収穫時のものは大半をある人のところへ出荷。
結果としてインドネシアの「ココナッツミルクカレー」にありつけた。(笑)
ハバネロ等のトウガラシ類の利用法のヒントももらえたのでいろいろレッドサビナで試したい。


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もう一方の激辛系、「ブート・ジョロキア」の養液水耕も完全に立ち直り快調に枝葉が伸びる。
いやいい加減に結実してくれ。
もうベランダから枝先が外に出るくらいにデカくなってるのに。

ということでダメ元で人工授粉をやってみる。
綿棒でコチョコチョと。



あっけなく結実。

なんだそりゃ?
トウガラシ類のツボミや花が落ちるという事象、何が原因なのかよく分からないけど落花についてはあるヒントにたどりついた。
少し調べてみたらトウガラシの開花と開葯のタイミングがずれることの研究論文を見つけた。
花が開花しても花粉の入った葯(やく)が遅れて開くために受粉のタイミングがうまくとれないということがあるそうで。
で、受粉に失敗して花が落ちるのではないかと想像出来るのだ。
ならば人工授粉は結構効果が出るのも分かる気がする。


というわけで結実したジョロキアの実を初めて見る。

あれ?

死角にあった枝、つまりコチョコチョしてないところにすでに大きくなった実を発見。
いつのまに。


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さて順調に収穫に結びつくものばかりではない。
結構本気で始めた葉菜類の水耕栽培は散々な状況に。

防虫ネットで覆ったはずなのにその中にまずアザミウマが侵入。
1mm目ではアザミウマは防げず全く無力。
さらにはまさかのアオムシ発生。
恐らく大きく生長してネットに触れていた葉に卵を産みつけられた模様。

まずは葉ダイコンが壊滅的状態に、カブの葉もやられて、コマツナは生育不良な上にやはり食害に。
なぜだか「マスタードグリーン」はほとんどムシにやられないのだがこいつは抽苔(トウ立ち)。
いつものごとく、「ムシにエサやってる」状態に。
それだけではなく「グリーンウェーブ」(リーフレタス)や「バターレタス」は発芽までは成功するのだがどうしても水耕では育てられずに挫折。

でもこりずにまだまだ成功するまで「葉もの」は続けるつもり。


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島ラッキョウにもまたムシの被害が及ぶ。
初旬にでた花茎の先のツボミも順調に大きくなって開花も間近になってきた。

2週目くらいに土寄せならぬ「砂寄せ」を実行。
日に当てない部分をしっかり作って軟白部分を作れるかもポイント。
その辺りを水耕装置でどう実現させるかということは意外と難題だったのだ。
ここまでは予想以上にうまくいってるのでスムーズに砂寄せも完了。
どれくらいの軟白部分が出来るか楽しみ。

でもここにもアオムシ。
葉(葉鞘)がかじられてしまう。
以前についた「ネギコガ」ではないアオムシ。
一体どこからやってくるのだ?


さてここからは台風18号「メーロー」接近による騒動。
コースを見て特に問題はないと思って何もしなかったのが甘かった。
夜中に台風が最接近した当地。
その翌朝は・・・


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ゲッ!?
鉢の中に植わってたリトープスがない!

そんなもん台風で飛ばされるのか?


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・・・飛ばされてた。

パニックになるも数十センチ離れたところに発見。
ホントに風で飛んだのか?


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元の鉢に植え直して気がつく。

横で揺れる島バナナ「4号」の葉先。
届きそうなんですな。

強風であおられた葉の先が鉢の中のリトープスをかき出したのだと推測されるわけで。
まさかそんなことは想定も出来るはずが無く・・・(笑)


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伏見甘長はご覧のようにグニャリと傾いた。
それでも支え直してやれば復活。

今月もトータル25本の収穫で活躍してくれた。
さすがに花も咲かなくなり、新たな結実も期待出来なくなる。
初の栽培としては水耕から土耕(鉢植え)に急遽変更する等ドタバタがあった割には上出来。
最後の収穫まであともう少し。


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あっけなく倒れたのは子バナナ2鉢。
まあこのへんは仕方ありませんな。
倒れたくらいでは大きなダメージも無く大事にはならず。


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で、放置してた「4号」「5号」は?

葉が少々傷んだ程度。
むしろ沖縄で見られるバナナのような葉になってきて見栄えはよろしい。
子バナナにもすぐに新葉が立ち上がり台風の被害らしい被害もなく無事であった。

さあ、後は島バナナ越冬のことに意識は向く。

月末近くなっても気温は下がらない。
しかしながら急に寒くなるとかなわないので準備は初めておく。

まずはアザミウマに隠れて目立たないもののちゃんと存在しているハダニの対策を。
粘着くんを散布する。
これで終わりではなく複数回の散布、あるいは殺ダニ剤「コロマイト」の使用も考えているのだけれど・・・

今月はここまでで終了。


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