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2010年11月 8度目の越冬

まだまだ平均的には11月の気温としては暖かい。
でも島バナナにとっては屋外の気候はそろそろ微妙になってきている。
本来は10月に室内へ移動していたのだから当たり前な話で。

そして今年から抱える例の矛盾。

島バナナには室内で出来れば15℃以上、なるべく暖かい方が良い。
でも何とか室内で育てたい水耕レタスには20℃以下、という低めの室温を。
その解決策もないうちに・・・

そんな悩みの中、島バナナ「4号」に異変。


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偽茎根元付近の葉鞘にタテに裂け目。
これには相当ビビった。

というのもバナナ栽培やってる人ならお分かりだと思うが、タテに偽茎が裂ける恐ろしい病気があるのだ。
かかったら最期といわれる「萎凋病」の特徴的な症状がコレなわけで。
葉の部分に枯れが始まってこの裂け目が広がって「竹を割ったような」バナナになってしまったらヤバい。
正直最悪「4号」終わりか・・・とも思った。

これから室内へ移動して8度目の冬越し。
そんな時期にどうしようか?
でもこの裂け目がいっこうに広がる気配がない。
あれ?違うのか?

そのまま変化が無いのでとにかく「4号」も越冬に準備を進める。
そして今年の室内への収監日は11月7日となった。


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さてさて懲役約5ヶ月の室内暮らしが「萎凋病か?」という不安とともに始まった。

ところが不安を覆す展開。
「4号」バナナの新葉が伸び始めた。
そしてそのまま葉っぱ1枚展葉させてしまったのだ。

なんだソリャ?

室温が高いままで安定しているためにバナナ達が元気になってきやがった。


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大塚ハウス養液を潅水するというドーピングも始めたために「5号」や子バナナの一株の新葉も元気に。

この夏の間、生長が思わしくなかったのに冬になって室内に入れてから伸び出すってのはフザけた話だ。
でも元気になってきたわけなのでうれしい話。

この調子だと、「4号」は・・・


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大丈夫そうですな。
見た感じ痛々しいのだけれど。



それでは次、室内の葉菜水耕。

あくまでレタス類を中心にやりたい。
そのこだわりが揺らぎ始めている。

こう温暖な気候が続くと室温が下がらない。
思ってもみない装置内の温度に絶望感が。


でもその高温がむしろコマツナに良い影響を与え始めている。
レタスには他の方法を考えるしか無いか。



コマツナの生長は当初実はそれほどの勢いでもなかった。


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のんびりと葉を増やしている印象。
きっかけになったのは・・・

養液の調整(補充)を忘れてたことに気付いたことだった。


それはきっかけではなくて管理人の怠慢だろうに・・・(苦笑)


装置養液槽内では養液が底をつきそうな状態だったところにたっぷりと養液補充。
そこから快進撃開始。


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背丈が伸び始める。


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あっという間に上の育成灯に葉先が到達。
葉数も増えて装置の奥が確認出来なくなった。

装置前面をカバーしている反射フィルムを葉が押し上げ始めたので、慌ててコマツナを20日頃に外側の葉からかきとる「かきとり収穫」を実施。

その後も隣の葉ダイコンが同じく窮屈になったのでかきとり収穫。


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こりゃ栽培株数間違えたか。
とても喰いきれん。

うれしい誤算というより腹一杯で「苦しい誤算」に。


これだけ収穫出来てるわけだからこういった高温でも問題ない葉物はこのまま続ければいいわけですな。

そうなればレタスをどうやって生産するか?

まず思いつくのは室内の温度がかろうじて25℃を下回っている現状とこれからもっと冷えるだろうという読み。
葉菜水耕装置の外でやればなんとかならんか?
・・・となればとりあえず


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「パッシブ装置」で室内窓際に。
徒長や抽苔の可能性は高いが少しは収穫に近づけるであろうという苦しい選択。
ここからまたスタートなのか・・・(悲)

さてレタスの入るはずだった葉菜装置下段のスペースに新たにチャービルを入れてみた。


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もともとチャービルは水耕向きかどうかはいまいちわからないまま試しにやってみることにした。
これが案外すんなりとうまく葉を増やし始めている。



最後は「トウキチ4号」(水耕セイロンベンケイソウ)の状況を。
多肉種の越冬時は潅水を控えるのが一般的なのに、湛液型の装置なので根っこは養液内に水没したままになっている。

大丈夫なのかとふと思ったけれどダメならダメでもう遅い。
ところが・・・


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健康状態良さそう。
そんな心配不要だったらしい。

さすがに10月末くらいから生長ペースはガクンと落ちて今はほぼ生長停止状態となっている。
室温が高ければ伸びるかも知れないが、とにかく今はレタスを収穫したいのでこのまま停止状態で越冬とするつもり。


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