2003年09月 さらに突風
9月。いつも中旬くらいまでは残暑の続く当地。
でも、今年については夏が遅れてきた感の方が強い。
暑い方が島バナナには良いわけだが思った以上に横に伸びない。
もともと背の高い「高尺種」なので当然だろうが、すでに鉢のサイズが限界になりつつある。
すでに2つの株両方とも仮茎の高さ85cm程度で伸びは鈍り、大小の差がなくなってしまい「大株」、「小株」というのも変なのでそれぞれ「1号」、「2号」と以降では改める。
「2号」が「1号」に追い付いたのはすでに「1号」の鉢のサイズが限界と考えるのが自然だと思う。
出来るものならさらに大きな鉢に植え替え、と思うがさすがにベランダということを考えると容易ではない。これから越冬もあるし。
さて、今月起きた問題は「ハダニ」の大発生だった。
「2号」にわずか2日足らずの間に全ての葉の裏がダニだらけになり、以前から傷んでいたことも影響してか、葉がかなり変色してしまった。
駆除すべきか、あきらめて葉を剪定するか悩むところ。
しかも「2号」には根が地面付近を走る「フローティングマット」(・・・かな?)の傾向が以前からあり、土の上に出た根の先はすでに腐り出している。
葉を剪定といってもほとんどの葉が傷んでいるので仮茎だけになりかねない。
それなら「2号」には吸い芽が成長しているので元株を諦め、元株をばっさり切るか、株分けをして吸い芽を育てるという選択もできる。
(元株を切った場合は切口からまた芽が出ることも。低茎化技術にもつながる方法。)
「2号」の処遇は越冬までに考えることに。
右:「2号」の葉。シミのように変色。
左:「2号」の鉢土面に出てきている根。 右:「1号」吸い芽再び。
「1号」は中旬以降の気温の低下で葉の開くスピードは落ち、何とか葉が開き切った下旬には完全に成長がストップ。
案外早く止まってしまうものだ。
開いた葉もここ数枚サイズは変わらず80cm程度だが、これは気候ではなく鉢のサイズの問題。
それに今までは葉の開くのと同時に次の葉が出てきたが、今度はまだ見えない。
先月折った吸い芽はやはりまた地面まで伸びてきたがこれも涼しくなったせいで大きくならない。早い目に室内に入れた方がよいのだろうか?判断が難しい。
液肥は今月も花工場500倍とHB-101約1000倍を2度ずつ投入。
さて、セイロンベンケイソウ。
接近した2つの台風を含め、下旬の毎日のような北寄りの強風に何度となく倒された。
室内に入れっぱなしにするのが安全だが日照を考えるとやはり出来る限り外の方が良い訳で。
特に強烈だったのは宮古島にも大被害をもたらした14号。
かなり当地から離れた進路だったのにもかかわらず、朝早く鉢が倒れる「ガラガラッ!」という音で目が覚めた。
ほぼ全ての大小10鉢が転倒。1日で計80枚以上の葉っぱが取れた。
過去最大の騒動。
取れた葉っぱの大半は近くの花屋さんに強引に引き取っていただいた。
しかし何故か「波照間」のグループは過去も含め、転倒しても葉は1枚も落ちていない。
季節的なもの、成長度合いかもしれないが、不思議な強さを感じる。
葉が落ちて増えるのもセイロンベンケイソウの特徴のはずだが。
左:「石垣1号」 右:「石垣2号」はかなり葉が落ちる。
左:「石垣3号」 右:「波照間1号」の裏返しの葉は表を向いた。
しかし下旬からは北寄りの強風が止まない。帰宅すると毎日のように鉢がいくつか倒れている。
何とかならないかな、風。