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2003年11月 新たに害虫

セイロンベンケイソウの石垣グループの一鉢を屋外に出しっ放しにしているのが、屋内越冬組よりたくましくなってきた。
場所の関係で屋外に放ったらかしになっているだけなのだが、波照間で見た自生種に似てきた。
黄緑に近い葉の色、縁の色素の濃さ、葉の出る間隔の短さ、等、見た目にワイルドな雰囲気が。
なんと2、3週間も水をやらなかった(!)がそれが関係しているのかも。

去年は10月中旬頃に寒波で葉にダメージを受けたものがあったので、早い目に他のは屋内に入れたのだが裏目だったか。
今年の暖かさもあると思うが内地の気候に順応してきているのかも知れない。
まあ問題はこれから年明け後の本格的な「寒さ」が来た時。やはり霜には勝てないだろう。


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「石垣1号」の先端だけが枯れる。枯れた後からまた葉が。


室内越冬組は先端がひょろひょろ伸び出して、一部では異変が起きている。
成長の特に順調な3鉢、「石垣1号」「同2号」「波照間1号」は簡易温室のある部屋に移し、夜間は照明も当たらないようにした。
これは「開花」に期待してのことである。

だが、「石垣1号」の先端だけが枯れだした。
数日後には完全に枝ごと落ちたが、新しい芽が覗いている。
(セイロンベンケイソウにはいろんな所に芽や根の出る所があり、枝の付け根すぐ上からも根や芽が出る事がある。)
沖縄では12月でも開花することもあるとか聞いていたので、その予兆か?とも思ったが、どうやらそうではない模様。


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左:「ミカンコナカイガラムシ」。 右:「ヒラタカタカイガラムシ」(?)。


一方、「波照間1号」を含む波照間グループや「石垣3号」には2種のカイガラムシが発生。駆除に四苦八苦している。
とにかく完全駆除は難しいようなのでひとつひとつ駆除していくしかない。
島バナナのハダニだけでも大変なのに、また作業が増えた。
葉に固い殻の形で張り付いている「ヒラタカタカイガラムシ」(?)、綿や粉を噴く「ミカンコナカイガラムシ」と思われる2種類のカイガラムシ。どちらも温室内でよく発生するらしい。
カタカイガラムシは動かないので駆除しやすいが、コナカイガラムシは案外素早い上に、根元付近のジャングル化して丸まった葉の裏等にくっついて綿を噴いていたりするので駆除しづらい。うんざり。


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左:成長が止まったままの「1号」。右:「2号」は切断後4枚目の葉が。


島バナナの方はすっかり落ち着いた感じ。
簡易温室の室温も26度から23度まで落としてみた。
バッサリと低茎化した「2号」元株の急成長もスピードが鈍り、ゆったりとしている。
むしろ吸い芽の方が早いくらい。それでも成長は止まる事はないので順調といえる。

不安なのが「1号」。
相変わらず成長は停止。ハダニの害がひどく、葉はボロボロになってきた。
枯れる様相はまるでないのだが、毎日のようにハダニ駆除に追われ、何をやっているのかわからなくなってきた。
霧吹きで葉を湿らせたりもしているがとにかくハダニはすぐに繁殖する。
「2号」に影響しないか心配にも。
いっそのことバッサリと・・・なんて考えたりして。
・・・何だかウズウズしてきた。


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左:「2号」の仮茎切断部分。
右:「1号」の葉。かなりハダニによる傷みが。



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