2004年03月 葉から芽の花
いよいよ実家のベンケイソウの開花が始まったので今月はそちらより。
つぼみ(花苞?)の長さ2〜3センチ。中から伸びるのは花びら。
花びらが伸び先が色づく。花苞部から先まで長さ5センチ程度。
左:花びらの中にはおしべを確認。
右:花苞部の横が破れるものも。中の方が本当のつぼみ。
何となくフニャフニャのつぼみだったものが中身が成長すると膨らんでくるように見える。
そして中から花びらが伸びてくるのだが、ということは外側は「がく」?なのか二重の「花びら」なのか?
でもやっぱり「花苞」というべきだろうか。
はっきりわからないが多分そうだろう。言うなれば「バナナハート」ならぬ「ベンケイハート」ってところか。
それにちゃんとおしべがあるということはめしべもあって「実」とか「種子」なんてのも出来るんだろうか?
無性生殖以外の方法でも繁殖するのか、というのが気になるところ。
花の中にあるめしべらしき部分に綿棒で受粉させてみたが、本当にめしべかどうかがわからない。
左:小さいままでも花苞部分が開く。右:花芽は次々増える。
左:頭を垂れる株も。 右:突然の寒波で葉には典型的なダメージが。
さて、我が家の屋外のセイロンベンケイソウ。
開花できず枯れ落ちる花芽もあるが、まだまだ花芽は増えている。
株の体力が無くなっているために花芽は決して大きくならないのだが、小さいままで必死で花を開こうとしているように見えるものも。
完全な開花までは至らなかったが花芽分化には成功したといえる。
来シーズンに向けて「開花させるコツ」ははっきりとつかめた。
でも今月は激しい寒暖差で寒波の時に一気にさらなるダメージを受けてしまい、ついに1株は強風もあって根元から倒れてしまった。もう限界か。
久し振りに登場。左:「波照間系控え組」。 右:「石垣4号」。
共に病気持ちでさらに「波照間系」は全てカタカイガラムシの害も。
葉先裏に黒い斑点が広がり、次第に葉の縁から枯れる。斑点性の病気か?
風通しの悪い所で越冬させたのが悪かったのではと推測。
中旬までに暖かくなったので屋内越冬組のうち、小さな鉢で抑えて育てていたグループを屋外に出した。
病気らしい症状が出たので処置に困っている感もあり、まだ寒暖差の激しい気候も承知の上でのこと。
全く無風の日に何故か転倒する鉢があった。バランスが悪いことは悪いのだがそれにしても?
・・・と不可解な数日が過ぎたある日、室内からベランダをふと見るとその鉢を突っついて倒しているハトと目が合った。
・・・「おまえかっ!」
左:「石垣1号」(鉢上高さ145センチ)の頂上は3つに。
右:2種類のカイガラムシがひどいので足元の葉を処理した「石垣3号」。
その他の屋内越冬組は頂上部の緑色が濃くなり、成長スピードが速くなっている。
「石垣1号」は鉢下からだと170センチ近くの高さにまでなった。この調子だと夏が終わる頃のことを考えるとぞっとする。
いずれも足元の葉がかなり黄色っぽくなっているが株の体力が越冬で多少落ちた程度で支障はなさそう。
ただ、カイガラムシの付く「石垣3号」「波照間1号」の葉の痛みはやや気掛かりなところ。
特に「ミカンコナカイガラムシ」「ヒラタカタカイガラムシ(?)」の2種のカイガラムシにベタベタにされている「石垣3号」は、手の付けられない状態になる前に痛みの激しい葉を除去することにした。
これで足元の風通しも良くなり日陰が少なくなったし少しはましになるだろう。
左:「1号」。葉が立ったまま先に枯れが見える。
右:次第に枯れが進む「2号」。
最後に「島バナナ」。
実は今月の初めから「1号」「2号」とも成長は全くストップのまま変化が無い。
「1号」は先月沈黙を破り1枚葉を開いたが、葉を立てたままでまた沈黙、葉先には「枯れ」がみられる。
「2号」も沈黙のままで「葉枯れ」が進む。
いずれもどうも不安定でどうしたものか困惑気味。