2005年04月 解放の季節
ようやく暖かくなったと思いきや、月末は沖縄と変わらない初夏並みの気温。
今頃からこんな暑くて本当に大丈夫なのか不安になる。
極端な気候にもあまり驚かなくなってきているとはいえ・・・。
とにかくこの新シーズンはいろいろ手を広げてしまったので、とっとと準備は進めなくては。
いつもより早く訪れそうな今シーズンのために今月は何かと忙しくなってしまった。
左:「2号」の葉は天井に届いたが、何とか折らずに開かせた。
右:「3号」にも新しい葉。
左:しかし「3号」の既存の葉はほぼ枯れ果てる。
右:3週目に屋外へ解放。この後枯れた葉を取り除く。
先月再び葉を伸ばし出した島バナナ「2号」は、無事復活した。
今年最初の葉はやはり天井に激突。どうにも出来ないので折れたりしないように開き切るまで少しずつ葉の方向を誘導した。
数日後には次の葉先がのぞいてきたので、これで無事に越冬に成功したと判断していいと思う。
でも、これは屋外放出を急いだ方がいいかも、と考えるようになった。
急激に背が伸びているので、葉が増えるたびにどんどん外への移動が困難になる。
・・・でもどうやって外に出せばいいものか。すでに葉先まで2m超。サッシの高さは1.8m。
だが次の葉が伸び出したらまた屋外に出すタイミングも遅れる。
まもなく「3号」にも新しい葉が開き、次の葉先が確認出来たのでここで決断。
昨年より、そして予定より1週早く屋外へ。夜の気温はバナナにはまだ低いのだけれど。
それぞれ鉢を注意深く斜めに傾け、約20分かけて2鉢をベランダへ移動に成功したときは汗だくになっていた。
しかもベランダに出しても「2号」の葉先はベランダの天井にほぼ届いてるし・・・。
・・・出した意味があるのかわからなくなってきた。
今年はいよいよ「マンションで島バナナ」がどれだけ無謀か、皆さんにも実感していただけることになるかも。
屋外移動から数日はやはり夜間のやや低い気温のせいか葉の伸びが鈍くなったが、その後、初夏並みの暑い日がやってきたことで一気に「爆伸」し始める。
朝のたっぷりの潅水が夜にはカラカラになるくらいに鉢土は乾燥している。バナナにやろうかと用意していた「油粕」の投入もやめた。それくらいに元気な状態。
(これ以上元気になられる方が正直困る。)
無肥料の鉢土にしてからここまで「液肥」のみ。ほんと生命力というのは怖い。
左:開花まで至らなかったが撤収、リセットすることに。
右:花芽分化した「波照間」系グループの1鉢のみ残すことに。
左:波照間1号の葉から最スタート。
右:撤収後、暇がないので前倒しにゴーヤー用のネットも準備。早すぎ。
セイロンベンケイソウは花芽分化したものの結局今年は開花ならず。
一度花芽が付いた以上、これ以上続ける意味もなくなりやはり一度リセットすることにした。
カイガラムシを一掃することももちろん考えてのこと。
ただ1鉢だけ波照間系の株に花芽が確認出来たので、この鉢だけ開花終了まで残すことにする。
バナナを屋外に出すために邪魔なこともあったので未練なくさっさと長身の4鉢を撤収させてしまった。
2m前後の高さがあるものの、ほとんど葉っぱが残っておらず、茎を短く切断していくだけの作業であっという間に終わってしまう。中には茎の内部が腐り始めていたものもあった。
(いずれ枯死の運命には変わりなかった。)
約3年続いたのに本当あっけないものだった。
さて、新しく始める「葉から芽」は「波照間1号」から取った1枚の葉よりスタート。
水に浮かべると3日もしないうちに根が生え出した。肉厚の葉を選ぶと早く芽が出てくる。
でも場所が取れないので1鉢だけに定植予定。
左:宮古島系の2株。節の間が長い。
右:その左側のみを定植する。命名「宮古島1号」。
左:かろうじて発芽した(命名)「栽培セット1号」。
右:少し早いが宮古島系とほぼ同時期に定植。なんだか「あばし」と区別がつきにくいが、全体に大柄でどっしり。
去年のあばしのタネより発芽。去年買った苗よりはるかにたくましい。
これも少し早いが他より1週遅れで定植。命名「あばしF2」。
ではゴーヤー。
宮古島系統の苗はあっという間に本葉が4〜5枚に。もう定植しないと成長に影響が出る。
あわてて大きな方1苗を定植、1週後には摘心する。
(都合、「宮古島1号」と命名)
引き続き、あきらめていた栽培セットのタネの1つが発芽。
(やったー!!「栽培セット1号」と命名)
少し早いうちに定植完了。
さらに大量にあるものの、まるで発芽しなかった「あばし」のタネも気温の上昇とともにいきなり大量に発芽し始めた。
温度は発芽の重要な要素らしい。
一番根の張りの良さそうな苗1つをかなり早い状態だったが定植してしまう。
(うちにきて2世代目なので「あばしF2」と命名)
これで3種のゴーヤーを1苗ずつとうまくいった。結実したらゴーヤーだらけになるが・・・。
左:「ペピーノ」。なんだかのんびりでマイペースな伸び。
右:2月に写真を載せたタネのうち、まだ紹介していなかった「ある野菜」。
タネまきから10日くらいで発芽。
左:「備瀬」(紅イモ)の伏せ込みも開始。
右:ところが食べるために残していたイモが先に。
続いてその他。
「ペピーノ」は他のものに比べると成長が遅い。何か問題があるのかなと心配になる。見た目ヒョロヒョロだし。
でも生命力はかなりのものらしい。一度誤って苗を引っこ抜いてしまい、気付かずに根がひからびてしまったのだが、土に植え直して水をかけるとあっという間に「ピンッ!」と苗は立ち上がった。
かなり驚いた。凄い。
2月に写真を載せたタネのうち、まだ紹介していなかった最後のタネ。
こちらはペピーノ落札のおまけに頂いたもの。
だがこれがネット検索してもほとんど情報のないシロモノ。違う名前で類似種があるようだけれど、その名前が違いすぎる。参考にならないのか?
どうしたものか?
とにかく蒔いてみたところ10日程で発芽した。まあいいか、このままなるようになるかな。
さて、正体はそれほど珍しいものではないけども、収穫にたどり着くまで正体は伏せることに。
「備瀬」(紅イモ)は伏せ込みをして2週間。微妙に発根は確認出来るが・・・。
ところが食べようと残していた室内の貴重なイモが先に発芽。やっぱりせっかくなのでこれを活かしたい。
でもイモも喰いたいし・・・。と、なると伏せイモ交換!・・・。
でも一度伏せたイモって食べられるんだろうか???
普通食べるものではないが(笑)、まだ芽は出そうにないし。喰ってしまおうか?