2005年05月 順調な成長期
初夏並みの4月末から一転、5月には夜間の強い冷え込みがバナナに影響した。
冬期越冬中でも室内温度は12〜15度あるのだが、今月はやや危険ともいえる10度以下にまで冷え込む日もあってヒヤリとした。
島バナナは気温5度くらいまで耐えられるというようにも聞いているが、さすがに15度を下回ると成長は停止するしはっきりと影響が見え出す。
元気な成長を続けていた2鉢はもちろん成長を止め、葉を黄変させ始め、「2号」に至っては足元にあった吸い芽が消滅してしまった。
ようやく月末から気温は安定しこれでまた葉を伸ばし始め一段落、と思いきや今度は「アブラムシ」がゴーヤーを襲う。
もうゴーヤーは害虫に強いとも言えなくなってしまったようだ。
左:「2号」に低温のダメージ。
右:強風で押し倒されるように開いた葉。
左:月末の「2号」の葉は再びベランダ天井に到達。
右:ようやく安定し始めたかな?
初旬から中旬にかけての夜間の冷え込みは島バナナを枯らせてしまうのではと心配になる程強いもので、葉柄や葉身にはっきりとわかる位のダメージを残した。
その頃に通過した前線通過に伴う強風で、開きかけていた葉身1.2mの葉も折れたのではと思った位、付け根の部分から倒れてしまった。
風に無理矢理葉を開かされたとでもいう感じ。
しばらく2株とも成長は停止していたが、それでも1週間程でゆっくりと復活を始めた。
今月は初旬に以前試作した「EM牛糞ボカシ」少量、復活後の3週目にリンカリ分を補強したタイプの「油粕」(5:5:2)を3〜4粒追肥し、目減りしている鉢土に上からバーク堆肥をかぶせた。数日後にそのバーク堆肥の中に太い根が伸び出しているのが少しのぞいて見える。
月末に開いた葉はまた、やはり天井に当たる。
仮茎も少しずつだが太さを増している。
でもこの太さではもし花芽が出ても結実は無理だろうな、というくらいまだまだ細いサイズ。やはり鉢植えの限界がちらちらと。
左:月初、「宮古島1号」は肥やけ気味。
右:「あばしF2」と「栽培セット1号」。
左:下旬に「宮古島1号」はシーズン初の花。しかも雌花。
右:でも他に雄花がなく不発。
左:月末、すでにツルボケ気味の「あばし&栽培セット」。
右:1日に10cm程伸びる「宮古島1号」。こちらもツルボケかな。
「宮古島1号」の鉢土だけがなぜか強い分解発酵を続けている。
潅水時に茶色のドロドロの水が鉢底から流れ出す。同じ土の「あばしF2」「栽培セット1号」のプランターの方は何ともない。
初旬には「宮古島1号」の葉に「肥やけ」の症状が。ヤバそうだったのでとにかくドロ水が流れ出なくなるまで水を大量に流して対応。やはり有機物を入れると土作りは難しい。
それでも気温の安定してきた中旬以降は蔓の伸びが早くなってきた。「宮古島1号」は節ごとに雌花のつぼみが。いわいる節成状態!
さすがに農家専用種F1の子孫か、と感心するがすぐに雄花ばっかりになり始めて夢が覚めた。やっぱり遺伝しないのね。
今年はご存知の通り、「アブラムシ」が流行っている。朝、外を歩くだけでも服に結構くっついていたりする。
去年はアブラムシについてはまるで心配の無かったゴーヤーにやや被害が出ている。
3種類くらいのアブラムシが全ての株に点在して、部分的に増殖。現時点ではこれはこまめに駆除するしか無いか。
そして毎年この時期、この場所にあった「葉から芽」の厚い葉をムシャムシャ喰っているシャクトリムシが、今年はゴーヤーの柔らかい葉をムシャムシャと・・・。
ムシだって苦みに適応してきているわけだろうか。
それとやたらと伸びる蔓。
「ツルボケ」気味。
しかし「宮古島1号」は節の間が長く、色もいまいち緑が薄い気がする。
最初肥やけしていたものの、少し追肥を考えるべきと判断し去年の栽培状況も参考にして今年は窒素を抑えて「リンカリ肥」(0:15:15:3/クド)を2週間ごとに少量ずつ追肥というパターンをメインに、液肥を補助的に使用する方法を試すことにしてみようと思う。
ということで「宮古島1号」に花が咲き始めた3週目頃に各鉢全てにリンカリ肥を追肥した。
色の薄い「宮古島1号」にはかなり薄めの液肥も2週ごとに潅注。
左:強風に倒れた波照間系の葉から芽。
右:しかし、花苞が開いて開花目前。
左:月末に開花。
右:去年と同じく手で持てる状態の開花となってしまった。
左:初旬の新規栽培「波照間2号」。
右:下旬の様子。
今シーズン、一から再出発のセイロンベンケイソウ。
芽がそこそこ揃ったので初旬に鉢へ定植、というか元の葉まるごと土の上に置いただけ。
このようにした理由は単純に「大きくなりにくい」ようにしただけのこと。また「2m越え」に成長されるのも困るし。
但し鉢土はほとんどバーク堆肥のみ、表面に虫除けに赤玉土をかぶせたものに。
先の世代最後の株は強風で倒れた。
冬の間に「紅葉」していたが、どうもこうなると根元付近は枯れ始めてモロくなっているようだ。根がほとんど無くなっている。
去年開花した株も「倒壊」したので慌てることも無く、去年同様、そのまま立てかけるだけで花はやがて4週目頃から開花を始めた。我が家ではどうもブサイクな格好でしか花が見れない。
左:初旬の「ペピーノ」。
右:下旬にはしっかりと葉を大きくしてきた。でも背丈はあまり変わらず。
そしてかなり毛深い。
左:こちらの「おまけ」はそれらしい葉が出てきた。
右:下旬にはすっかり大きくなる。鉢が小さすぎたかも。
左:「備瀬」(紅イモ)の成長は思わしくない。
右:伏せイモがまた増えた。(苦笑)
では、その他。
「ペピーノ」は相変わらず成長が遅い。
葉は大きくなっているのがわかるけど、周りの植物の成長が早いこともあって見栄えが変わらない感じが強い。
うまく成長させても結実には平均2年らしいが、こんな状態ではもっとかかりそう。
「おまけ」。
気温の不安定な中、唯一どんどん成長をして安定していた。
それらしい形の葉がたくさん出てきたのでこれで正体が分かる人もいると思う。月末には15cmくらいの背丈に。
「備瀬」(紅イモ)。
こちらは一番変化なし。芽は増えるがツルが伸びない。そのうちまた伏せイモが増えてしまった。
それにあるショックな事実が・・・。
ある日新聞の一面広告に近くの店で1ポット280円で売られる「紅イモ苗」を見つけてしまった。
「読谷村産」とあるし、もともと現時点で沖縄県外へ生イモを出荷している業者は1社しか無いので同じ「備瀬」だと思われる。
少々高かったが、まあイモをたらふく喰ったからいいか。