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2006年06月 ムシだらけ

梅雨入り。
まとまっては降っているが多分いつもより雨は少なく、晴れている方が多いのではないか。
先月にこれくらいの晴れがあったらうまくいっただろうに。

一気に複数の害虫がベランダ中に発生。
ゴーヤーと「波照間2号」(セイロンベンケイソウ)以外は何らかの影響を受けている。
年々手を広げていることもあってか、害虫も増えている。
何やら今年は大被害の年になりそう。
根本的な対策を考えなければならないかとも思っている。


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左:初旬は気温の上昇で爆伸。
右:EM-1希釈液に敏感に反応する吸い芽。
急停止。


「2号」バナナの今月のコガネムシ駆除結果は・・・。

1匹。
いまいち。

まだ複数いるのは確実。
たまに朝にぽっかりと開いた穴を鉢の中に見つける。

今のところはバナナを枯らすような影響は出ていないが、このサイズになると容易に土を入れ替えたり植え替えたりとはいかない。
根詰まり気味の状態の中、たまたまうまく適量の根をかじって糞をすることで絶妙なバランスがとれていると都合良く信じたい。
実際土はやわらかくフカフカ感のあるいい感じになっていて、ヒメミミズも沢山見られたりする。
後はいかに土を清潔な状態に保ちつつ、バナナが特に必要とする「カリ」を補うかを考えている。

今月はEM-1希釈液(1000倍程度)を潅注した。
敏感に速攻で反応するが、もっと薄めにした方が良さそうだ。
もともと土壌改良材であるはずのEM-1なのに、バナナだけは翌日にはいつも以上に葉先から水をポタポタ落とし、そのまま伸びが数日間止まるという症状が見られる。
その後はまた快調に伸び始めるのだがこのことがEM-1と関係していることに気付いたのは最近のこと。


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フチから黄変するのはハダニによる影響。


で、害虫の問題。

「3号」も合わせ、ハダニの大発生が始まった。
中旬ころには既に葉がフチから黄変を始め、手に負えない。
以前と違い、葉が高い位置にあるので、簡単に「粘着くん」の散布も出来なくなった。
何しろ場所は集合住宅のベランダ。
風もあるし、都合良く暇なときに近所迷惑にならないように噴射できるかどうか、なのだ。

「粘着くん」は農薬とはいえかなり安全な部類に入る「ソフト農薬」だが、何より散布している「絵」が良くない。

ベランダからはみ出そうとしている長さ1m超の巨大な葉に、スプレーで「シューッ!」ってやってたら、何だかすんごい害虫退治でもするために強力な殺虫剤を撒いているように見えそうでご近所の目が気になる。
ただでさえ異様なベランダのバナナの葉が目を引いているのでここは慎重にコトを運ばなくてはならない。

・・・いったい何の話を。閑話休題。

だが、そこにあるムシが現れたことで害虫対策に迷いが生じる。

まず、2種のダニ。
といっても「ハダニ」(カンザワハダニとナミハダニ)とは違い、地面や葉の上を爆走しているダニが出た。
一つは「タカラダニ」。大型のダニで鮮やかな赤い色をしているまだ生態があまり知られていないダニ。一説ではハダニを捕食するとか言う話も。
もう一つはそれより小さくて「カンザワハダニ」と区別がつきにくいダニ。正体不明だが、ひょっとするとハダニを捕食する「カブリダニ」系かも知れない。

とりあえず、バナナの葉の上に放牧してみた。

「タカラダニ」は効果はないようだったが、もう1種のダニが葉の上で爆走し始めると、ハダニがワサワサと逃げ出した。

マジで「カブリダニ」かも知れない!

でも捕食しているかどうかは確認できないまま数日のうちに謎のダニはいなくなってしまった。残念。
圧倒的にハダニが多いもんなぁ。

そしてダニの一件から数日後、続いて現れたのは謎の幼虫。

葉の裏に黒い5mm程のムシがへばりついている。
それも結構な数。

おまけにそのムシのついている葉のハダニが減っている!

紙の上に幼虫を落としてみるとテントウムシの幼虫にも似たムシ。
尻に吸盤があって落ちそうになるとその吸盤で体を支えている。
まさしくテントウムシの幼虫に見られる特徴、しかもハダニを捕食するのをハッキリと確認。
間違いなくテントウムシならばこのままバナナに住まわせておけばハダニは居なくなる!
もうこれはテントウムシだと思いたい。

だが、どうも気になるのはあまりに見たことのない真っ黒な地味なしかも小さなサイズ。
成虫らしいやはりテントウムシみたいなムシを見つけたが、幼虫より小さい、アブラムシと同じ位しかない2〜3mm位の真っ黒のムシ。
逆にアブラムシに喰われそうなこんなテントウムシいるのか?
結構ネットで調べたが結論は未だ出ず。

それでもハダニはそのムシの周りでは徐々に減っている。
成虫になってどこかに行ってしまうものもいるが、バナナに居座りハダニを捕食し続けるものもいるし、ここは「粘着くん」を待って様子を見ることに。

さらに後日「ミノムシ」がぶら下がっているのも発見。
こいつは越冬時に部屋の中で出てこられるのは嫌なので、さっさっと引っ越し頂いた。

※「ダニ」も「テントウムシ?」も小さすぎて撮影が困難でしたのでご了承を。


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左:「波照間2号」。変化は少ないが背は伸びている。
右:今年のゴーヤーはツルの誘導を確実に。


「波照間2号」。何の害虫の影響も受けていない。
例年アブラムシが新芽部分に集まるが、今年は野菜があるせいで無事。
本来旨くないということだろうか。

ゴーヤーの方も今のところ虫の害はない。
ただ少しウドンコかベト病らしき症状が出ているのが気になるが。
去年放任して失敗だったので今年はきっちりと手を入れるつもり。
本葉5枚で本芯を摘心し、子芯を2本のみ下の方で左右に展開。
ここから孫芯を上方向のネットに適当に伸ばす予定。
雄花のつぼみが出た頃に油粕を入れ、EM-1希釈液を潅注した。

写真が無いが「ペピーノ」の結実は今年は断念。
ハダニで葉が全て枯れてしまったので、以前のようにバッサリ落としてしまった。
じわじわと再生しているが今年の開花、結実はまず無理となった。
本来今頃が開花、結実の時期で栽培2年目の今年は最初のチャンスだったのだが、残念ながらハダニの前に屈する結果となってしまった。


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左:大根の葉に「お絵描き」される。
右:大根の葉は酒のあてに。


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左:どうみても茂り過ぎ。
右:バランスが間違っている。


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「ラディッシュ」の花。


早々に撤収予定だった根菜類だが、地上部が茂りだしたので葉っぱ目当てで今月いっぱい引っ張ってしまった。

さてこちらも害虫問題。
今年流行した害虫に「エカキムシ」がいたようだが、うちのベランダはホントこういった流行には敏感なところがある。
過去にはゴーヤーの「ウリノメイガ」、「アブラムシ」の大発生、等々。
今年も他所に負けず、「エカキムシ」のお絵描きが一部の大根に大発生。
ヘタクソな絵描きやがって!
せっかくの大根のうまそうな葉だったのに。

気を取り直し、無事だった大根の葉を適当に間引いてゴマ油で炒めて仕上げにコーレーグース。
でも「仕上げに」のつもりが「とどめに」になってしまった。

「カラい!」

未だに「Oさん家の自家製コーレーグース」の分量がつかめていない。

数日後「ラディッシュ」に花が咲いたのでそろそろ潮時と「2作目のキャロットパーメックス」以外を撤収。
「ラディッシュ」1個と「ミニ大根」4個は根割れ、裂根ばかりだが「す入り」もなく何とか喰えそうだったので食卓に。
逆に楽しみだった葉の方はアブラムシとハダニの和え物になりそうな状態だったので、結局あきらめた。

害虫対策、何とかせねば。
つくづく思い知らされた今年の初夏だった。


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左:温湯消毒した「備瀬」の芽から無理矢理定植。
右:越冬した葛からやけくそ定植。


スタートすら出来るかどうか、ピンチだった紅イモ「備瀬」。
月末になって見切り発車。
何とか芽を出した温湯消毒イモから、苗ヅルには程遠い状態のサイズながら土の袋に「ブスッ」と斜め差し。
越冬した葛からも1本だけ大根撤収後の鉢に水平植え。
こちらはモザイク病の疑いありの状況であまり良くない。
生命力は心配ないだろうがこんないい加減でまた失敗するのではないかという不安ばかりが。

今年は条件の悪い日照量を少しでも稼ぐべく、いろいろと鉢やプランターの場所を考えたつもり。
紅イモや、根菜のプランターは特にそうであり、逆にゴーヤーは日当たりの良い位置にツルを蔓延らせると、他のもの全てが日陰になってしまう。
なので遠慮頂いて去年と同じ位置に。
後はやはり害虫対策が最大の難関だろうか。
頭が痛い。


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