2006年07月 梅雨が明けない
引き続き梅雨。
やはり当地では少なめな雨。
でも日照量が多いこともなくもどかしい日の連続。
結局いつもより長い、月末まで梅雨は続くことに。
左:天井につかえても気にならなくなってきた。
右:晴れると夏らしいいい感じ。
さて、まず島バナナ。
ハダニを捕食するテントウムシらしき「ムシ」は2世代目が登場したものの、初旬の前線通過時の大荒れの天気でほとんどが飛ばされてしまった。
数匹残っていたのもすぐに居なくなった。残念。
最後に自発的に居なくなったのは実はハダニがほぼ全滅したからと思われ、エサを求めて移動したらしい。
でも感激するほどの効果はこれだけではなかった。
何とハダニの再発生が今のところ無い!
「テントウムシ?」がハダニの卵まで喰い尽くしてしまったと考えられる。
卵には効果のない「粘着くん」では1週間程度の間隔で数回連続使用しないと卵が羽化して再発の可能性が高い。
「テントウムシ?」に本当に感謝。ぜひまた来てほしい。
月初には草木灰(0−2−30−3)を施肥。毎日の潅水をEM-1希釈液2000倍(月末より後述のEM米とぎ汁発酵液希釈液に切替え。)と2週に一度の「花工場」2000倍希釈液のローテーションに変更。
「2号」バナナの近況。
吸い芽は停止したまま。
だが親株はマイペースに葉をベランダ天井にブチ当て続けている。
毎度毎度、やはり手作業で葉を開いている次第。
今月のコガネムシ駆除結果は・・・。
1匹。
2ヶ月連続「いまいち」。
しかしそれ以来鉢土の穴を見ていない。
ひょっとしてついに完全駆除か?
「3号」の近況は。
月末まで停止。
なぜだか理由がよくわからなかったが、どうやら葉先が詰まっていたのかも。
最終週に入っていきなり再爆伸。
とりあえず一安心。
左:今年1本目。フツーな形で面白くない。
右:ツルは長いけれども一株だとカーテンは難しいか?
出遅れ気味のゴーヤー。
一時何とハダニが繁殖し始め慌てたが、さすがにニガかったらしくしばらくするといなくなった。
ざまあみろ。
今年はゴミ袋に1株だけという栽培なので見た目も地味。
2本の小ヅルを適当な長さで摘心、それぞれの小ヅルから孫ヅルを3本ずつ位にまとめるつもりだったがあまりにみすぼらしく感じたので、ここから放任することにしてみた。
ただでさえ日照不足な今年の状況、やや全般に徒長気味にも見える。
追肥は1週目にリンカリ肥(0−15−15−3)、3週目に骨粉(3−34−0)。
潅水はバナナ等他と同じくEMと液肥のローテーション。
底に穴を空けていないゴミ袋なのでこれまでは潅水量に細心の注意を払ってきたが、これから真夏は袋の底にある程度たまる位の量を潅水して干上がってしまうのを防ぐ姑息な作戦。
危険で乱暴なやり方だが、すでに早くもゴミ袋の底の部分まで根がしっかり回っているのを確認したので、少々冒険してみる。
しかし土の量が多くなったらなったで根回りもツルの伸びも水の吸い上げも比例している。
(ツルの伸び=長さは過去最高になりそうな勢い。)
結局潅水の手間は今のところそれほど以前と変わっていない気がする。
あてが外れた。
3週目くらいにようやく雌花が1つ開花、ようやくこれからという感じになってきた。
左:「宮古島備瀬」。イモの姿勢ではないので違和感ありあり。
右:「読谷備瀬」は元気で大きな葉に。
紅イモ「備瀬」。
こちらもドタバタした開始時からようやく落ち着いてきた感が。
ゴミ袋に植えた「宮古島備瀬」は線が細く頼りないが、一方の葛越冬の「読谷備瀬」はモザイク病の不安を抱えながらもしっかりとツルを伸ばし始めている。
ペースも日に日に早くなっている。
去年の失敗の最大の原因は「日照不足」と考え、今年は一番長く日の当たる場所に置いている。
また、むやみに剪定せずに伸びたツルは受光量を稼ぐため支柱を使い誘導している。
追肥として草木灰(0−2−30−3)を2度入れる。
これ以降の追肥はしない予定。
潅水も他と変えて、液肥やEMは使わないようにしている。
左:「ペピーノ」。あきらめて撤収。
右:「波照間2号」。土の分解が進んで地盤沈下している。
そんな中「ペピーノ」はまだハダニで思わしくないため結局撤収。
予想外の出来事だった。
再度タネから、育苗を試みている。
「波照間2号」(葉から芽)は特にないので今回は割愛。
さて、春先の天候不良に害虫の被害。
天候不良は仕方が無いにしろ、害虫にはまさかと思う程やられた。
以前にも記した通りで今年から夏秋スタートの根菜などの予定を立てているが、年々害虫は増えている。
ちょうどこのタイミングで害虫対策などを根本的に考え直そうと思い、今月から準備に入った。
根本的に考え直すといっても、今までやってなかった「予防策」をまずやってみようというだけのことなのだが。
その予防策。
今まで多かったのが「ハダニ」と「アブラムシ」、「オンシツコナジラミ」などの小さな害虫だったので、虫除けのネット等は効果を望めない。となれば後は薬剤散布。
でも薬剤はなるべく使いたくないので思いついたのが結局「ストチュウ」。
木酢液を使うものとEMを使うものがあるが、個人的に木酢液には疑問や不安があることと、EMはすでに使用していることもあるので「EMストチュウ」(EM-5)を作ってみることに。
ついでに液肥として使える「EM米とぎ汁発酵液」も作っておいた。
今まで潅水がわりに使っていたEM-1希釈液よりは良いと思うからだ。
左:「EMストチュウ」とその材料。
右:小さな方が「EM米とぎ汁発酵液」。
ストチュウの材料には30度以上の焼酎がなかったのでやむなく「菊の露」を使用。(もったいねぇ。)
米とぎ汁発酵液は日持ちしないので500mLペットボトル1本分のみ作成。ストチュウの方は半年大丈夫だということなので1.5L作成してみた。
(作製法は割愛。EM関連サイトが沢山あるのでそちらを参考に。)
ストチュウは約2週間、米とぎ汁発酵液は1週間で完成。
ストチュウの匂いは「濃縮したポン酢」のような刺激臭。ちゃんと完成しているのか?
(エステル臭がすれば完成というが、そもそもエステル臭ってだけでは曖昧な気がする。)
でも一応刺激臭にはなっているからいいか。
もっと不安なのが、米とぎ汁発酵液の「水っぽいキャラメル臭」だ。
微妙な匂い。あまりうまく出来ていない気がする。
まあ、腐敗臭ではない、甘い香りはほのかにあるのでこちらも多分大丈夫だろう。
米とぎ汁発酵液は月末より800〜1000倍に希釈して、ほぼ毎日潅水代わりに使用開始。
左:根菜向けの70Lプランター導入。
右:春に作った土にもバーク堆肥とくんたんを加えて再生。
すぐにコバエはいなくなった。
8月〜9月に秋植え開始の予定なので、土もまたまた用意。
実は今年春から使用した土にコバエが集る問題が発生。
未完熟の有機質肥料を土に混ぜるとよく起こることだが、この2年位から使用している「赤玉土+ピートモス+苦土石灰」もしくは「赤玉土+バーク堆肥+くんたん」の基本土ではほとんど有機質肥料は含まないはず。
実際コバエの問題はなかった。
今年の「バーク堆肥」が未完熟だったのか?
ということで今回違う店で別ブランドの「バーク堆肥」を仕入れてみた。
「牛糞入り」が気になったが、同じくらいの価格だったことと、実際触ってみて悪い感じはなかったことで妥協。
このバーク堆肥と小粒赤玉土、くんたんを5:4:1の割合でミックス。
不本意ながら牛糞入りの土になってしまったが、完熟ならば問題なし。
1ヶ月程放置しておけばまあ大丈夫だろう。
ということで、これからは基本的に
■無肥料基本土(作物によって元肥施肥)
■化成肥料+液肥
■EM資材
で、しばらく継続する方向に。