2008年06月 2度目の収穫
当地ではまとまった雨はあるものの、恐らくは典型的な雨の少ない梅雨になりつつある。
でも真夏のような暑さが始まっているわけでもなく、朝晩の極端な涼しさが気味悪い。
過ごしやすいのは大歓迎なのだけれど、後で気付くとこういうのが収穫に影響したりしそうで怖い。
が、地味な梅雨の時期とはいえ、今月は案外ネタはあるもので。
まずは2シーズン目の島ラッキョウ待望の?収穫から。
左:「おすそわけ」用に1週間前に一部収穫。実家に出荷。
ちなみに掘っただけでも「ラッキョウ臭」ベランダに充満。
右:自前用に残り収穫、水洗い後。白い軟白部の長さがポイント。
今回の栽培のテーマは「軟白部分を長くなるように、喰える部分を多く」だった。
これは「エシャレット」(浜松発祥の深植え早穫りラッキョウ)と似るもの、というかほぼ同じ。
沖縄本島の店で喰った「島ラッキョウの天ぷら」っていうのが、このエシャレット風に軟白部の長いものだった。
揚げたては適度な柔らかさにシャキシャキ感のあるうまいもの。
その後に宮古島のOさん家から島で売られる島ラッキョウを送ってもらって感じていたのが、この軟白部がそんなに長くないことでちょい疑問に思っていた。
「島ラッキョウの定義」ってなんなのか?
その答えとして最近の考えは
「島で穫れたらみんな島ラッキョウ」
が一番近いか、と思っている。
植える深さによる軟白部分の長さはいろいろのようで。
但し、少し早めに地上部分が枯れないうちに収穫するのは共通のようなのだけれど。
でも、どうせなら喰える部分が多い方がいい。
左:「被せ砂」(土寄せ)の結果の最終的な深さはこのくらい。
右:大雑把に切りそろえた島ラッキョウ。喰える部分が多くなった。
長い軟白部分を意識して1年目も栽培していたつもりなのだが、最初に砂土入れ過ぎ。
土寄せ(というか被せ砂)が十分出来ずに出来は不満足に終わっていた。
今シーズンは極端に砂を減らし、後からの被せ砂を強く意識。
結果としては深型プランターに3分の1に抑えた最初の砂の量が少な過ぎた。
それと何故か水はけ悪し。
結果としては根の張りが去年に比べて相当悪くて球の大きさが比較するとやや小さく痩せているものが目立つ。
軟白部分の長さは満足出来るものだったけど。
でも天ぷら喰ったら旨かった。
それならいいか。
これにて今シーズンの島ラッキョウ終了。
続いて宮古島から来た謎のバナナ続報。
はてさて、外来種バナナって何だろうな?
追熟でいきなり黄色くなった。
イスラエルバナナかと読んでいたのがあっけなく崩壊。
三尺?ボリビア?台湾?・・・まさか八重山バナナ?
もうわからん。
島で穫れたんだから「島バナナ」だろうか。
左:やや小振りな果指。先が細いので台湾系はないと思われるが。
右:皮が薄い。ちょっと期待してしまう瞬間。
まあ、正体はわからずともとにかく喰ってみる。
皮が薄いのがなかなか期待させる。
薄皮のバナナは特徴がある味のものが多いイメージを持っているからで。
どうやら果指に味のばらつきがあるよう。
正直ふつうのキャベンディッシュ系のバナナの味のものもあれば、なかに数本「これは!」っていう果指もあった。
驚いたその数本の果指の味。
今までバナナを喰って感じたことの無い糖度の高さ。
まるで「練乳入ってるのか?」というくらい。
でも、後に引かないさっぱりな甘さ。
ますます・・・
「何だこれ?」
「スゲぇ!」
もう感嘆しきり。
バナナは世界中で無限に種類がある奥深い作物だが、恐らく日本人のほとんどは2〜3種類しか喰わずに暮らしているんだろうな。
もっといろんなバナナが入ってくれば人気出るんじゃないか?
この甘いバナナの味も忘れられそうにない。
バナナの奥深さ、凄過ぎ。
左:天井すれすれで自分で何とか展開する葉。
右:さらにその上に先を折りながら展開する葉。
島バナナは越冬期の「2号剣吸芽」と「3号」の状態が逆転。
今月はとにかく「3号」が天井付近まで高さを増した偽茎(仮茎)の先端部分から次々葉を繰り出す。
葉っぱはまだ1m以上の長さがあるものの、それを展開し終えるかどうかというタイミングで、次の葉先が姿を現す繰り返し。
月後半の葉先はほとんど天井付近で先端を出すので天井に激突して先を折るものも。
ここで、ふと気付いた。
去年、結実収穫した「2号」は小さい時に一度偽茎切断をやっている。
最近「例の村」でも三尺バナナでやってたアレとおんなじ感じで。
アレやったらやっぱり少しは「低茎化」したんじゃないのか?
もしそうとしたら「2号」より小さな鉢ですでに2号よりデカくなっているこの「3号」の姿こそ、本来の島バナナのスケールなのか?
だとしたら・・・
大変だ。この先どうなる?
「3号」は天井高2m30cmほどの場所で島バナナ本来の4m超クラスに成長しようとしているのか?
こんな小さい鉢で・・・バナナ?、いや。馬鹿な。
鉢小さいんだからそれなりに小さくなったんじゃないのか?
去年の収穫は一体?
これから本当の意味での「高さとの闘い」を迎えるのかもしれない。
まだまだ島バナナを甘く見ていたのか?
一方、2号の剣吸芽はのんびり1枚か2枚伸ばしただけだった。
左:幼虫。尻に出てるのが体を支える吸盤。テントウムシの特徴。
右:成虫。地味だがテントウムシに違いない。幼虫ともにハダニを追い回して食する。
長らく撮影に苦労していた我が家の「救世主」の撮影に何とか満足出来るものが撮れたので紹介。
島バナナの葉にぼちぼちやってきてはハダニを喰ってくれる「テントウムシ様」。
今月も10匹近いテントウムシ様にガツガツとハダニを喰いまくって頂いたのでほとんどハダニが目立たなくなった。
というか、ぱっと見、ハダニが見当たらないくらいに平らげていらっしゃる。
今年もまず、親御様と思われる1匹が2号の剣吸芽にご宿泊。
すぐに「チェックアウト」されてしまわれたが、ご子孫を残されておられた。
で、すくすくと健やかに成長されたご子息様たちがありがたいことに、というわけであり。
テントウムシ様々である。
月末には全てのテントウムシ様は「チェックアウト」されている。
・・・またのご滞在心よりお待ちいたしております。
左:月初めにベランダへ移動。最後の「波照間2号」の花。
右:子孫定植。命名「トウキチ3号」。
次はセイロンベンケイソウ。
こちらも今月にいよいよ世代交代となった。
2シーズンにかけて花を楽しませてくれた「波照間2号」は最後の花を終わらせた。
春頃から用意していた次の株(波照間2号の葉っぱから発芽させたもの)を同じ鉢に入れ替えて定植。
2年後の開花を目指す。
で、命名。
「トウキチ3号」
・・・早く大きくする方法ないかなぁ。
左:葉脈をアザミウマに喰い荒らされる。
右:虫食いではなく最初からこんな形の葉。
アザミウマの大被害に最悪の状態の今シーズンのゴーヤー。
まさに大苦戦。
何とかせねば。
ということで我が家ではおなじみの「粘着くん」で撲滅大作戦開始。
(現在使用中の用土肥料参照)
アザミウマは逃げ足が速いので、ゴーヤーの周囲丸ごと粘着くんをスプレーする作戦。
何度か試したが、それなりに成果がありそうなので今回大々的にやってみる。
ベランダ中と言ってもいいくらいの広範囲にとにかく噴射!
ゴーヤーも室内側の裏側からも噴射。
これを4日の間隔を空けて2回実行。
結果はまずまず上出来ではないかな。
完全ではないがかなり減った。
ただし、時期的に発生が小康状態になるタイミングだった可能性もあると思うので経過観察中。
左:月初めの「レッドサビナ」。
右:月末にはここまで巨大に。
ハバネロの「レッドサビナ」は一番問題なく順調のよう。
ここにきて追肥もやったのでその成果も出ていると思う。
でも、「伸びる」成長というより「サイズアップ」みたいな成長の印象が強い。
ゴーヤーとかバナナとかやってきたせいもあるだろうが。
今月は追肥用に「鉄力あぐりスーパー」を新たに使用。
(現在使用中の用土肥料参照。)
まずは島バナナ「3号」とゴーヤー、「レッドサビナ」に。
それ以外はいつものIB化成肥を20日程度間隔の定期追肥で。