2009年06月 ようやく解放
一体いつ終わるのかすら見当もつかないグダグダな毎日のマンション改修工事の作業。
早く終わらせてくれという願いは届いているのか?
そんな中で室内の島バナナをはじめとする面々のほとんどは、何故だか調子良くどんどんと生長を加速していく。
複雑な心境。
ベランダに出す必要って本当にあるのか?
もちろん太陽光は絶対必要なので出さないといけないはずなのに。
そうしてもやもやした気分のままで半月から3週遅れの中旬になってようやくベランダが完成。
何とかゴーヤーも間に合いそうなギリギリのタイミング。
ここからが大忙しの時間との闘いとなっていく。
ベランダが完成する前・・・
室内は温度が30℃程度で安定しているせいか薄暗くてもどんどん葉数を増やしていく。
そんな中で世代の交代が・・・
「3号」偽茎が朽ちる。
一世一代の結実が不本意な結果となってしまったけど、我が家にとっては貴重な経験をさせてくれた。
朽ち落ちていく姿にふと思う。
まさか室内で最期を迎えるとは思ってなかっただろうな。(笑)
「3号」にとっても貴重な経験だったに違いない。
さてベランダはほぼ完成するものの手直しだの最終チェックが入り、なかなか「解放宣言」が出ない。
「ブート・ジョロキア」の苗に花芽発見。
もうイライラしまくり。
早くベランダ解放してくれ!
そしてようやく・・・
ベランダの改修工事が完了して使用許可がでた。
やっと我が家の・・・
春が来た。
長く準備を積み重ねてきたうっぷんを一気に晴らす時がやってきた。
左:ゴーヤー水耕栽培開始。
右:さらに「ブート・ジョロキア」と「伏見甘長」水耕栽培開始。
今シーズンからは大々的に養液水耕栽培による菜園を始める。
準備準備と書いてたのはその養液栽培のための装置等を制作していたからで。
土を使う土耕栽培を完全に止めるつもりはないけれど、大半は水耕栽培を主にした養液栽培に移行させる予定。
そのうち島バナナも養液栽培出来ないかな?
密かに検討はしてみたけど、完全な水耕でやるには装置が思いつかないので今のところ予定はなし。
養液水耕への転換の理由は1つ。
ここ数年地方自治体、市役所なんかでエコだのといいながら建物の外壁にゴーヤーでグリーンカーテンを茂らせている。
それに水耕栽培が用いられていることが多かったのを見てやりたくなっただけ。
別にそれだけで大した理由は他にない。
水耕栽培の方法や装置についてはまた別にあらためて紹介するつもり。
ブログ版にも紹介していく予定なのでそちらも参考にされたし。
島バナナの方はまずは子バナナを2株だけベランダへ移動。
この時点では少し元気がなくなっていた。
やはり日照不足が効いてきているはず。
最初の休日はゴーヤーなどの「定植」を急がねばならなかったものを最優先させたために大型の島バナナ2鉢は部屋に残留。
このころから葉の色が悪くなってきている。
子バナナ同様に元気が急になくなってきていた。
この状態をみるとコイツらもなるべく早く出してやらないとマズい。
やることが多過ぎて焦りだす。
そして次の休日。
大型の島バナナ「3号」と「4号」をベランダに。
まずは比較的楽に移動出来る「4号」を外へ。
鉢底から根がはみ出していたので少し手間取ったけどまずまず順調に「4号」は移動完了。
ここまでは良かったのだけれど・・・
「3号」はまず、「3号」偽茎を根元から切り倒してからでないと出せないと判断。
偽茎を支えていたヒモを外したとたん・・・
「メキメキッ?」
「バサッ!」
「うわあああああっ!」
「3号」偽茎が室内で倒壊。
(その時の状況がこのページトップの写真。)
室内は惨事。
部屋の中でバナナの下敷きにならなくて良かった。
でもおかげで「3号」鉢は簡単にベランダへ。(笑)
いつものベランダにバナナのある景色が戻ってきた。
これで一安心か。
今回はベランダ床にシートが貼られて間もないこととかもあるのでいきなり床を汚したくないという気持ちが働いて受け皿を用意。
但し皿に溜まった水を抜けるように熱帯魚飼育装置のエアレーション周りの部品を使って排水可能としている。
コックを閉めると水を溜めて腰水とまでいかないにしても鉢の底面からも水を吸収出来るように仕向けることも可。
さて、スタートしたばかりのゴーヤーに異変。
実は最初に養液の濃度を間違えたために起こった異変だったりする。(苦笑)
養液は「大塚ハウス」を使用した大塚A処方なのだけれど濃度をEC 0.6にするつもりが、ケータイでの会話に気を取られてEC 2.6で作ってしまっていることに後で気付いて慌ててEC 1.3くらいまで薄めていた。
濃度が濃すぎると葉が丸まってくる。
やっぱりダメそうなので養液を全交換するハメに。
養液交換後は徐々に好調に。
雄花が咲き、そして初めて見るゴーヤーの葉のふちから垂れる雫。
バナナみたいだ。
「ブート・ジョロキア」も絶好調な水耕栽培の中で唯一うまくいかなかったのが「伏見甘長」(写真右)。
伸びる気配もなく、養液槽を覗いても根っこの伸びがよろしくない。
どんどんジョロキアと差が開くので決断。
この後、定植してなかった「レッドサビナ」と交代させることになった。
さてさて・・・
次なる作業は島バナナ「3号」からの子孫独立、世代交代のための植替え作業。
「3号」の第1吸芽はすでに巨大化しているのでこれも早くせねば。
しかしながら何故だかこの時期、休日にもいろいろ所用が発生するもので。
わずか3時間程の空き時間でこの「3号」から吸芽の独立作業を強行することになってしまった。
こんなに時間に追われながら作業をすることは初めて。
で、こういう時に限ってスムーズにコトがはかどるわけがないものであり・・・
鉢から出すだけで約40分。
元々小さいめの鉢だったので根詰まりしまくり。
そりゃ簡単に出るわけがなく。
根から土をほぐしとるのに1時間以上。
根が絡まり過ぎで吸芽が外れない。
作業の遅れに焦りも生じていつの間にか吸芽の葉柄が折れまくり。(悲)
ようやく外れた第1吸芽の塊茎。
今回は他の吸芽を養い続けるには経済的にもスペース的にも、そして何より吸芽自体の健康状態の悪さもあって残りの第2〜第6吸芽は粛清した。
この第1吸芽が跡継ぎになる。
この時点で残り時間は30分程。
鉢の土をここから一気に用意する。
まずは鉢底に今回はバーク堆肥(アイリスオーヤマのペレット状のもの)を敷く。
その上は同じくバーク堆肥と赤玉土小粒、くん炭を混ぜたものを充填して植え付け。
鉢土の表面は再びバーク堆肥のみ。
全くの元肥無しの鉢土が完成し、植替え完了。
とにかく間に合った。
第1吸芽改め、命名「5号」。
それにしても・・・
葉柄全部折れた。(悲)
こうしてドタバタな1ヶ月はあっという間に過ぎ去っていった感じ。
何でこんなに疲れてるんだ。
全てはマンションの工事が遅れたことが悪いのだ。
でももうすぐ夏の青い空に揺れるベランダの島バナナの大きな葉っぱをぼんやり眺める時間がやってくるはずだ。
苦労した分、報われるときはいつかくるはずだ。