2011年07月 暑すぎるベランダ
当地近畿は8日頃に梅雨明け。
早い梅雨明けと共に一気に真夏の猛暑がやってくる。
東向きの我が家のベランダは日の出からすぐに30℃超の暑さ。
毎年のこととはいえ、こんなに早く梅雨が明けると秋まで野菜たちが持つのか心配であるわけで。
特にミニトマト「オレンジキャロル」はもちろん生育環境限界あたりであって暑さが続くと厳しい。
今年うまくいかなければ時期をずらすことも考えねばトマト類はムリだろうと思う。
というかバナナとミニトマトやらレタスを同じ環境で育てようというのがムリがあるのでは?
そんなご指摘も頂いてはいるが少々は無茶をしないと面白いわけもなく・・・
狭いベランダで密かな無茶を楽しんでるだけなので。
ミニトマト「オレンジキャロル」は6段目まで果房が出現。
しかしちゃんと受粉出来てるのか?。
花が高温でまともに開いていないような?
まあとにかくそろそろ背丈が高くなってきているので誘引方法を確定せねば。
誘引は1本仕立ての「つる下ろし」方式をとってみることにした。
クリップを利用して物干し竿からロープで固定する。
本来は1本のロープで固定するけれど風のあるベランダなので2本で固定してるところはオリジナル仕様。
背丈が伸びてもクリップの位置を上げて収穫の済んだ下側を「つる下ろし」することで対応できる。
これで順調にいけば長期採りも夢ではなかったはずなのだが・・・
はかなくもあっという間に夢と散ることに。(悲)
梅雨明けの次の日の朝に本芯頂上部の異変に気づく。
「ゲッ!?」
芯止めしてしまっている。
一瞬訳がわからなかったがその他の状態でだんだん理解できてきた。
上に行くほど葉が黒っぽく丸まってしまっている。
他にも果房の先から脇芽や新しい果房が出る「果房の若返り」、さらに葉柄から脇芽が出たりも。
疑いのない「窒素過多」状態だった。
急遽養液を全交換するもその後もなかなか状況は改善ならず。
元々今シーズンは養液EC値を1.8程度までに抑えていたものを0.9以下に。
皮肉にも暑くなり始めて梅雨明けの途端にこの有様。
しかもこの1週間ほど前になかなか上がらずに困っていた養液のpHが上がり始めていた。
このあたりが異変のポイントだったのだろうと今になって思う。
何だかんだで月末近くには収穫にたどり着くも、1本仕立てなのに芯止めしてしまってたら後はどうにもならず。(苦笑)
何とか伸びた脇芽も月末に風で折れる惨事に見まわれてしまい、もう呪われてるとしか思えない。
結局受粉も途中からは殆どできておらず、高温による影響だと考えられるし・・・
やはり収穫タイミングを盆明け以降の涼しくなり始める頃に合わせてずらすしか道はないかもしれない・・・
折れた脇芽には久し振りに咲いたまともな花。
ムリを承知で養液に差してみたけれど・・・
またこの頃になってしばらくはマシだった暑さが戻って来た。(悲)
受粉のタイミングである朝が高温になる我が家の東向きのベランダは、トマト類を夏に育てるのはムリなのだろうか?
ミニトマトとは対照的にここにきて順調だったのが「伏見甘長」だった。
ほとんど加水だけで養液の調整の手間も少なくグングン伸びてくれたおかげで開花までたどり着いた!
来月からはようやく酒のアテが増えそうだ。
先月末に植えた真夏の葉菜「エンサイ」が約1週間で発芽を始めるものの、発芽がバラついているしなんだか気になった。
発芽率が悪いらしいと聞いてたのでそのせいかなとも考えたのだけれど。
比較的のんびりな生長ペースだったので「マグァンプ」を追肥してみた。
IB化成で良かったのだけれどこのところ出番がなくなってきてたのでつい。(笑)
元はこの「エンサイ」も養液水耕での栽培を考えていた。
なので次はマグァンプの出番はほんとに無くなるかも。
で、マグァンプ効果なのか大きくなり始めてあることが発覚することに。
2種類あるぞ?
4株のうち1株は「ツル性」。他はそうではない。
愛読する上岡誉富先生の本に「エンサイ」には種類はないと書いてたのに。
何やら調べると幾つか品種は出来てるらしい。
しかし今回もちろん1種類のタネを播いてるのにこんな状態になってるということは、まだ品種があるといっても確立されてるようには思えない。
ここからは今年の早くからの猛暑でダメそうなもの。
ウサギゴケは一気に消えそうな状態に。
慌てて鉢ごと腰水冷却を行うものの冷却水漏れを起こして瀕死の状態のままとなっている。
去年は何とか葉が焼けまくっても夏を越したリトープスはあっという間に溶け始めてしまい、気が付いたときにはもう手遅れであった。
実を言うとサボテンですら枯れかけてたりする。
管理の仕方が悪いのかもしれないけれどサボテンがダメージを受けることは今まで無かったので、今年の早い梅雨明けの影響もあるのではと思っている。
では夏野菜ゴーヤーは?
こちらもよろしくない。
早くに沢山結実したせいで一気に勢いが落ちた。
これについては欲張った管理人が悪い。(笑)
養液EC値を3.2くらいまで上げたりもしたが徐々に一度落としている。
しかしpHが下降傾向で苦労し続けていることがキツイ。
今月はトータルで収穫7本あったが、サイズは去年25cm前後を連発したことを考えるとかなり小さい。
20cmに満たないものばかりな上にかなりの数を爆破してしまった。
でも月末から調子が出てきている感じなので来月に期待したい。
最後はバナナ。
定期追肥を2週間に1回というペースを守り罹病の「4号」以外は絶好調のひと月だった。
しかし「4号」はやはり萎凋病なのかという出来事が・・・
夜にベランダから「ペキッ」という小さな音が何度も聞こえてくるので葉柄がまた折れたのかと覗いてみるのだけれどなんとも無く・・・
次の日に見たら「4号」の偽茎の裂け目が大きく長く広がっていた。
葉鞘が裂ける音だったのか!?
偽茎を構成する葉鞘が縦方向に裂けるという症状はやはり「萎凋病」の可能性が高い。
中旬以降はほぼ生長を停止してしまい、新葉の先端だけのぞかせたけれども変色していて中心部までヤラれていることがハッキリした。
「5号」は確変継続中で葉身1m程度の葉を連チャンで出している。
子バナナ達もいいペースで葉を繰り出している。
少し気掛かりなのは「5号」の葉の縁が黄色くなっていること。
まだ「カリ」が欠乏してるのか?。
しかしほぼ無施肥の子バナナにはほとんど出ていない症状なのがよくわからない。
しかしどんどん葉が増えてる状況はいいことだし今月の台風「マーゴン」も当地には不思議なくらいなんともなかったし、「4号」はダメだとしても来年辺りのハート出現が現実味を帯びてきた。
今度は収穫の成功を目指したいですな。