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2011年08月 「4号」バナナ切断

今年もやや安定感はないものの猛暑といっていい夏になった。
8月は初旬はまだ涼しさもあったけれど猛暑が始まればもう記憶が遠くなるような暑い日ばかり。

そしてベランダに忍び寄るムシ達。
初旬にゴーヤーの葉がコガネムシ(成虫)にかじられ、エンサイや島バナナにハダニ発生。
ミニトマト「オレンジキャロル」にはトマトサビダニ。
特にバナナのハダニ再発はガックリの事態であり・・・
ハダニがいなければバナナの生長がこれほど良くなるのかと喜んでたのに。

そして今月は「4号」バナナに変化が発生。
そもそも明らかにおかしくなっていた「4号」バナナについて特に今月は書いておこうと思う。


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「4号」バナナ偽茎の裂け目はこれ以上広がらなくはなっていた。
しかしてっぺんの新葉の先が枯れだしている。
どうしてもこうなると「萎凋病」を疑わざるを得なくなる。


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そのうちに新葉が枯れ落ちてしまった。

少し悩んだ結果、沖縄方面のとある公的な研究機関の専門家の方に問い合わせてみることにした。
この「4号」の症状が「萎凋病」なのかどうか?
まずメールだけでは特定などできないであろうが所見をお聞き出来ればと考えたわけで。

何箇所かに突撃メールした結果、2箇所から回答が。
丁寧な解説まで付けていただいて考えられる可能性をお示し頂けた。

その所見は後に書くとしてここで予想外の展開が・・・


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「ゲッ!?」

偽茎途中から新葉が出た!?

盆前にあまりに突然ではあったがこれで「萎凋病」の可能性が一気に薄れたわけで・・・
新葉が上に伸びることが出来ないということはそこに障害があるわけで土壌菌が根から入り、株の下側外側から異変が出る「萎凋病」とは一致しない。


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その横から出た葉が少し伸びたところでこの葉先を引きずりだしてみた。
長さは60cm程しか無い。
もともと生育障害が出る前は1m程度の葉が出ていたのに小さくなっている理由に困った。
生育障害で小さくなったのか?それともまさかハート出現の予兆?
株の上側で詰まってるのなら偽茎をこの位置で切断してしまうのが最善の処置だと思うのだが、この葉の短くなっていることに判断が鈍る。


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もう1枚展葉を待ってみた。
やはり葉の長さは短いように思える。
このサイズの葉が連続する理由って?


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展開した葉は少し形がおかしかった。
これなら恐らくは生育障害によるものかなと判断する。
モザイクウイルスとかの可能性もあるだろうけれど、少なくともハート出現の前兆ではないと考えたわけで。
まあ、この状態でハートが出たところでどうにも出来ないのだけれど。(笑)

さてそしてこれは果たして「萎凋病」ではないのか?

「萎凋病」(フザリウム萎凋病)もしくは「パナマ病」とは・・・
土壌菌フザリウムが根から株内に入り菌が内部繁殖して株全体が萎凋して枯れる病気。
なのだけれど・・・
※詳しくはブログ版 「パナマ病」についてのまとめ記事を。

専門家の研究員の方お二人から頂けた所見は共に・・・

1.「萎凋病」罹病の可能性あり。
2.生育障害の可能性もあり。

・・・ということだった。
まあ写真見ただけでは判断できませんわなぁ。(苦笑)
それでも貴重なアドバイスを頂けたのでそれでは!

結局自分で判定するしか無い。


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かろうじて残る2枚の葉。
萎凋病ならば葉は葉脈間から黄変して枯れてくるはずなのだが?

そして偽茎の側面の葉鞘を突き破ってまで出現した新葉。
萎凋病では生長自体が止まるはずなので考えられない。


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そしてこれが一番特徴的なところ、偽茎が裂ける症状。
これは萎凋病の特徴的な症状なのは前から書いていた通りなのだけれど、この写真で引っかかる点が。

それはやはり「上側から」裂けている点。
根元側まで裂け切っていないのがどうなのかと。
これでは株の上側の問題で裂けてるように見える。
それ以外にも偽茎の葉鞘表面に維管束に沿った褐変の模様とかもあるのだがこれらを考慮してみて・・・

やはり「萎凋病」ではないだろう。

さてこれで決まった!


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バッサリと新葉が飛び出したすぐ上で偽茎を切断。
偽茎を切断するのは「2号」「1号」バナナ以来かなぁ?

切断面を見てすぐに「萎凋病」では無いことが確定。
切断面の中心部分が褐変していて外側ほど健全な模様。
しかしとてもバナナとは思えない不思議な姿見になってしまった。(笑)


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ここからは切断した上側の偽茎を観察してみる。

輪切りにしたりタテに割ってみたりしてみたらこのとおり。
ホントに中心部分だけが褐変。
この状態ならば本来はもう新葉が出なくなってしまって、株自体がダメになることもあるのだけれど・・・
生長点がヤラれてなかったのが幸運だったかな。

さてこれで諦めていた「4号」もとりあえず無事生還。
問題が1つ解決して少し気持ち的に楽になった。


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でも台風「タラス」(12号)の接近前からの連日の強風で「5号」バナナの葉が折られる。
ハダニも再発後猛威を見せ出しているし課題はまだまだ・・・


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ハダニの発生はエンサイにも。。
あっという間にハダニまみれになり一旦収穫ではなく「刈取り」させられるハメに。

どうしてもハダニとは縁が切れないのか?
アザミウマの方は再発していないので何とかハダニももう一度押さえ込みをかけて全滅させたい。


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伏見甘長は今シーズンの出遅れもあってようやく今月初夏に初収穫。
その後は順調に収穫も出来ているし好調だったのだけれど・・・

強風が続き支柱ごと倒れかけること数回。
さすがに危険を感じたのでやむなく枝先のこれから花が咲こうとしている部分も含めて剪定。
しばらくは喰えないなぁ。
残念。

ゴーヤーは今月は写真割愛するけれど、順調に、というより収穫しまくり黄変させまくりでいつものゴーヤー地獄。
撤収は早いかなとも思ったのだけれど、そういうわけでもなさそうだ。

他にはミニトマトは挿し木から出た芽を育てていたものの結局猛暑と強風でダメになってしまい絶望的。
月末には砂のプランターで夏秋のミニダイコンを開始。


盆明けからの朝晩の涼しさが心地よくて早くも秋の気配。
バナナの映える夏ももうすぐ終わってしまう。


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