2005年11月 陰陰滅滅
もう途中から記憶が定かでない。
・・・陰陰滅滅・・・。
ついに土の中から「備瀬イモ」は出てこなかった。
予感はしていたものの、正直なところかなりショックだった。土の中では凄まじく伸びた健康そうな白い根が、プランターの底まで這い回っていた。数日前からの冷え込みでしんなりしおれていた地上の葉とは対照的。
今年は沖縄本島に甘藷が伝来して400年、鹿児島に伝来300年という記念すべき?年だったがこんな痛いめに遭うとは。
「カンダバー」(葉カズラ:葉を食用にする種のサツマイモ)ではないが葉っぱは喰えるかな?
・・・などと往生際の悪いことも思ったが、しおれている葉はうまそうではない。やめた。
左:掘り起こす前の写真は撮ったものの
あまりのショックにその後は撮り忘れている。
右:「葛」(イモヅル)で越冬出来るか?
なかばヤケクソ。
左:約1週間で葉が「ピンッ」と開き、根が付いた模様。
右:葉の色もいい感じなのだがこれからどうなることやら。
イモが一つでも出来ていれば来年につなげられるのだが、これで全滅になってしまうのか。
イモを入手する経路はわかっているし、葛(イモの苗ヅル)が近所でまた売られるかも知れないが、生イモは沖縄からだとそれなりに割高だし、来年また紅イモの葛が売りに出る確証もない。
ヤケクソながら、節間の狭いしっかりした葛を選び、鉢に水平植えにして室内へ。葛で越冬に挑戦。
・・・我ながらホント往生際の悪い性格だと思う。
ところでプランターでサツマイモが出来るのか?と疑問に思う人もいるかも知れない。
でも、ちゃんとプランターで紅イモ、しかも同じ品種「備瀬」を作ってる人がいて、今回はそれを参考にした。
ただし内地ではなく沖縄でやってたので、気候や土等、いろいろ条件が揃わないのだけれど、バナナよりは可能性ははるかに高いはず。というか小振りでもイモは出来るはずだったのだが。
何とか来年も挑戦したい。
左:「2号」根元。直径にして14〜15cm。
右:元株、吸い芽とも成長を止めたまま。
これからの時期ほとんど変化がない島バナナ。
何故か全くといっていいほど見当たらなくなったハダニの事が気になるが、今のところ切り落とさずに残したわずかな葉にはハダニはいない。
先月の強力な水の吸上げは今月末にはほとんど停止したので潅水量は約半分になっている。
「2号」「3号」とも特に外観上は変化なし。
左:オンシツコナジラミが再増殖。
右:屋外に出して「粘着くん」を使用。
今月は「ペピーノ」が大変だった。
オンシツコナジラミも完全駆除はやはり無理。わずか数日の間に葉の裏に増殖。あっという間の出来事。
しかも同時にハダニが発生。どんどん葉が黄変し落ちていく。
脇芽がどんどん出て生命力の強さを感じるペピーノだが、どうもこのハダニに対する弱さが目につく。
足回りの方の葉が全滅したのでさすがにここで何とかせねばと「粘着くん」を使用した。
室内ではやりにくいのでまだ暖かい日中にベランダに出して粘着くん溶液を散布。
というか毎度ではあるが溶液で洗い流すという感じに近い。
前回はこれでハダニは夏の間全く再発生しなかったので効果はかなりあると思う。
オンシツコナジラミについては成虫にはある程度の効果はあるようだが、幼虫や卵にまで効果を求めるのは酷である。
左:先端が枯れ落ちる。
右:葉の傷みが激しい。
「粘着くん」駆除から1週間。
またオンシツコナジラミが舞うようになったので、やむなく「電子蚊とリ器具」を設置すると一晩でいなくなった。
ハダニはいないのだが、葉のダメージは治るわけではなくじわじわと残された葉も枯れていく。
越冬は簡単かと考えていたが、少し不安になる状態。思っているより低温に弱い気配もある。
ではその他。簡単に。
「波照間2号」(セイロンベンケイソウ)
特になく。至って順調な成長。
「キャロットパーメックス」(丸ニンジン)
屋外に出したままだが、そろそろさすがに寒さが効いてきたのかやや全体に葉が黄色くなってきた。