2007年3月 異変島ラッキョウ
毎年、東大寺の「お水取り」がニュースで流れる頃は寒の戻りがある。
今年も確かに寒かった。
が、例年と違うのは寒の戻りというよりどんどん「冬に逆戻り」だったこと。
本当に訳のわからない、気味の悪い3月になった。
左:今回の初開花。
右:花が重いのか?光を求めているのか?
だんだん傾く茎。
花が終わると寿命を終えるからか?
いよいよ開花。
「波照間2号」の2本に花が次々開花。
我が家では初めてちゃんと根付いて自立したままの、まともなカタチで花がついた。
波照間島から持ち帰って2世代目でこちらの気候にも慣れてくれた。
それにしても毎回のように花(苞)の色が少しずつ違うのが面白い。
多分温度の問題だと思う。
下から、横から。
左:次々に開花。
右:枯れていく花先からは蜜の恵み。
今年は条件が良かったのか、開花後に花から蜜がよく出ている。
いや、開花前でも苞の口の部分に垂れていたりもする。
この蜜は舐めてみると・・・。
蜂蜜のような甘さはさすがにないが適度な粘りと甘さがあって、毎朝蜜が垂れていないか探すのが日課になった。
そして月末には花芽はほぼすべて咲き終えた。
左:相変わらずのバナナ。
右:ようやくゴーヤー撤収。というか後片付け。
左:秋までのつなぎに。
月初の暖かい日にようやく去年のゴーヤーの残骸を撤収。
さすがにそろそろ片付けないと今年のスタートが遅れてしまう。
すっかり干涸びた蔓は小さなビニール袋にあっけなく収まってしまった。意外とスムーズに撤収。
1月まで大根を植えていたプランターには次の秋大根まで植えるものがないのでジャガイモをと考えた。
でもタネイモってなかなか少量で売っていない。
プランターならせいぜい3〜4個あればいいのだが・・・。
キロ売りばっかりの中、それでも多いがようやく見つけた500グラム売り。
・・・「インカのめざめ」(by サカタのタネ)。
・・・うーん・・・。
喰ってはみたいが、栽培しにくい上に収量が少ない品種。
その場でしばらく固まったまま考えたあげくに、購入。
で植え付けまでにと浴光催芽させていたら「冬へ逆戻り」気候。
何だかイモがやわらかく・・・。
ヤバい。
まだ寒い日が続いていたが、無理矢理植付けた、というか土の中へ埋めた。
3月がこんなに寒くなるとは思わなかった誤算のひとつ。
いきなり躓いた。
左:根元に緑色のツブ状のかたまり。
右:根元で噛み切られる。
左:卵かと思っていたら糞だった。
右:容疑者発見。
島ラッキョウに異変。
2つあるプランターのうちの1つに見つけたものが。
根元付近にきれいな黄緑色の小さな粒のかたまり。
あまりに粒ぞろいで正確に根元にくっついているように見えたので、てっきり何かの卵が産みつけられていると勝手に思い込んでしまった。
取り除けば大丈夫だ・・・。
4〜5株に見つけた「卵」を取り除いた次の日の朝。
「卵」が倍くらいに増えている。
そんなすぐにわざわざ嫌がらせのように産みつけるか?
何かおかしいと思いながらとにかく全て取り除いて数日後の朝。
やっぱり「卵」が。
それに粒がデカくなってるぞ?
ここで1つの株元の異変にようやく気がついた。
「卵」ではなく「糞」だった。
糞は黒いものというイメージしか頭になく糞だと思わなかった。
つまりラッキョウの葉の中に何者かいて根元を喰ってやがるらしい。
その何者かが葉を喰って成長しているので糞の粒も大きくなっていたわけ。
その時点でほとんどそのプランター全体の株に糞はくっついているのである意味手遅れ。
次々根元から葉が噛み切られたように取れていく。
やられた。
球根が無事なら良いのだが。
もう1つのプランターには被害はないので、とにかく隔離。
地道な捜査の結果、数日後に容疑者の1匹を身柄確保。
サナギになりかけの白いイモムシ。
繭のカタチからどうやら「ネギコガ」の仲間だと思われる。
何を植えてもその度に何かのムシがやってくる我が家のベランダ。
もうベランダ菜園やってるのか、ムシにエサやってるのかわからなくなってきた。