2009年04月 「3号」の結末
島バナナ「3号」の突然の変化というわけでもなかった。
残り少なくなっていた葉柄や葉身が黄色くなっていく姿はその予兆だったわけで。
冬の寒い間に結実して生長が止まると不味い島バナナが出来るとは聞いていたが、これ程だったとは。
今回の経験も今後のためにせねば。
事の起こりは13日。
それまでは果房(全房)には特に変化はなかったが・・・。
13日の朝になって
ぶら下がったまま色が変化。
この姿に正直あせる。
早く収穫してしまわねば、と。
まだこの時点では普通に喰えるバナナだと思っていた。
そう、色が変わりだしたら後は早いのだ。
元々出荷する予定にしていたのでなおさらあせる。
ということで24本の果指のうち我が家の分、果房(果段)1段目を残して一気に収穫。
果段ごとに切り分けて吊り下げられるようにする。
こんな感じ。
モンキーバナナみたいだ。
これであとはぶら下げて保管出来る。
すでに色が変わり始める果房。
この後、夜に緊急出荷。
ところが・・・
良かったのはここまで。
1段分残していた「3号」の果指の1つにイヤな兆候。
きれいな黄色の果指の外皮に割れが。
シュガースポットなんぞ影カタチなく。
この時点で思い出したこと・・・
「冬の寒さで肥大が止まった果房はジャリジャリの食感になって喰えない」
と以前に聞いた話。
もしや、そうなのか?
割れた果指を手でもいでみた。
1段だけ切り落とさずにぶら下げておいたのは家でバナナを木から(木ではないけど)もいで喰ってみたかったから。
ある意味かなりの贅沢。
そして恐る恐る皮を剥いてみる。
「・・・。」
ほんのりと甘い香り。
一見普通にうまそうに見えるのだけれど・・・。
果肉の中に見える褐色の斑点のような部分。
もしかしてこれか?
意を決してのひとかじり。
・・・「ジャリジャリ」だ。
陰々滅々。
味も島バナナというよりぶどうのような?
そう、ぶどうの皮と砂を一緒に喰ってるみたいだ。
数日放置していた残りの果指も結局全て同じ状態。
さすがにこれは喰えなかった。
悲しい結末になってしまった「3号」。
残念ではあるが今後のためにはいい経験になった。
教訓。
秋から「ハート」が出そうな時は、偽茎の先に栓をして出蕾を阻止すべし。
左:月初の剣吸芽(3号第1吸芽)。
右:月末までには3枚の葉を増やす。
「3号」の果房のドタバタあたりからすでに世代交代の動きが現れていた。
第1吸芽(剣吸芽)の伸びが速くなり、第2第3吸芽も生長再開の兆しが。
第1吸芽は剣吸芽らしいタテへの急速な伸びを見せてビビらせる。
あっという間に鉢植え1m程の背丈に。
天井まですぐに届いてしまいそうで心臓に悪い。
「4号」も大型の葉を展開する。
葉身は1m20〜50cm程。
こちらはゆったりとした「寝返り」も見せたりして恐怖感はない。
左:「伏見甘長」
右:植え直した「レッドサビナ」
育苗中のトウガラシ類は?
かなりのんびり。
徐々に速くなってきている気がするけど、5月末頃に定植予定なのにこのペースで果たして間に合うのか?
月末からとある「微生物資材」を前倒しで使用開始。
(ちなみにEMではないあたらしいもの。)
もし間に合わなかった時の選択肢としてもうひとつ苗を入手。
品種名「ジョロキア」(レッド)。
スコヴィル値で「レッドサビナ」の2倍といわれ、現在世界一辛いとされる「ブート・ジョロキア」(ブット・ジョロキア)だ。
特に「レッドサビナ」が遅れているので並行してやってみる決断を。
左:「島ラッキョウ」は日照不足で葉鞘が細くなってきている。
右:多肉植物も新たに「リトープス」を入手。
ベランダの工事中のために島バナナと同じく室内で引きこもらせている「島ラッキョウ」。
だんだん細くなってきた。
やはり日照量が足らない感じがする。
実は同じく室内のパセリが枯れてしまいつつある状況。
もともと日照量を特別に必要としないパセリですらダメになったので「島ラッキョウ」の変化は少し心配。
こちらにも「微生物資材」を投入してみている。
もう1点、新たに入手した多肉植物。
「リトープス」はその花を咲かせる姿の異様さに興味を持っていた植物なのだが、とあるきっかけでとうとう入手することに。
品種は「黄花黄紫勲」というもの。
まずは秋頃の花期に花を咲かせてみたいのと、採種を目標に。
こちらに関しては、ブログの方で主に取り上げる予定。