2011年01月 バナナとレタス
気温は下げ止まり。
そう言いたくなる位の見事なラニーニャ現象。
しかしこれほど寒い冬は久し振りな気がする。
何年か前にはこれくらいの寒い冬だったよなぁ、と思ったが・・・
ホントにここまで寒かったか?
記憶なんぞアテにならんか。
ここまで冷え込むと我が家ではレタスに優位に働くことになるはずで。
逆に島バナナにとっては厳しい冬に。
室温はここ数年の冬の最低温度目安だった15℃を下回るのが普通となっていた。
昨年末で14℃、年明けの更なる寒波で13℃が普通に。
但しこれも昼間の温度なので朝方にはさらに下がっている可能性もある。
基本的に耐寒性はバナナの中ではない方の小笠原系統種なので、なるべく下がらない方が良いのだが。
しかし容赦なく冷え込むこの冬の気候は、丸々ひと月寒さを緩めない。
徐々に体力を失っていくバナナ達。
ハダニ駆除もかねて中旬に葉を水拭きしたのが悪かったのか、ここから一気に「4号」バナナが状態悪化。
葉が枯れていく。
しかも管理人の目にはこの枯れ方がどうも気になる。
葉の縁からジワジワと枯れるのが普通なのだが、何か葉全体があっという間に黄変しているように思える。
この枯れ方はかつて枯死させてしまった「1号」バナナの枯れ方に似ている。
・・・マズいな。
他のバナナ達も室温がたった2℃下がっただけなのだが、去年より枯れるペースが速くなってる気がする。
あくまで気のせいであって欲しいのだが。
さて島バナナに厳しい環境になっているということは本格的に室内で始めている葉物野菜、特にレタスにとっては好条件になっているはずで。
先月末にタネをまいたレタス、「晩抽レッドファイヤー」と「グリーンウェーブ」は対照的な立ち上がりを見せていた。
あっという間に双葉が揃った「レッドファイヤー」に対してようやく発根という鈍い「グリーンウェーブ」。
耐暑性に優れる「レッドファイヤー」が早いというより、ここは発芽適温より低かったことがこの違いの原因かも知れない。
で、どんどん育つ「レッドファイヤー」を早く装置に移さねば。
しかし・・・
葉菜装置にはまだ葉ダイコンとカブが。
すでにはみ出してきてるし・・・
とにかく収穫、というか撤収せねば。
すでに中は放置し過ぎ。
植物育成灯につかえてしまっている。(苦笑)
収穫のタイミングはすっかり過ぎていた。
まずはカブ「スワン」を収穫。
だが1株だけどうしても抜けない。
参ったな・・・
プラグトレーの中で生長したカブが詰まってしまっていて採れない、いや外れない。
で、結局・・・
プラグトレー側を壊して収穫するハメに。
カブを栽培するときは自重で沈まないようにもう一工夫が要るようだ。
プラグトレーの上でならもっと太ったカブが出来ていただろうに。
そして葉ダイコン「葉太郎」も収穫を、と思ったのだが・・・
こちらはホントに放置し過ぎだった。
すっかり色が悪くなり枯れ始めていた。(苦笑)
さすがに諦めて撤収となった。
で、今回の栽培で葉菜装置の問題点を考える。
いろいろ気になったことは出てきたのだけれど主だったものは・・・
・栽培スペースの高さが低過ぎてすぐに植物育成灯に届いてしまう。
・光量を稼ぐために周りを反射シートで覆っている分、内部の温度が高くなりすぎる。
というあたりが重要か。
実際の現状の装置は・・・
容量30Lの発泡スチロール箱は確かに大きすぎるかも。
装置内高さの半分くらいを占有している。
というわけで装置改良へ・・・
発泡スチロール箱からプラ製の薄い「食品トレー」へ変更してみた。
厚みは半分以下に、そして養液容量も20L程度だったものが5Lへ。
スペースもかなり改善された。
そして側面と背面の反射シートも少し下げることで育成灯周りに放熱できる隙間を作ってみた。
これでどうかな?
早速この装置に「晩抽レッドファイヤー」、「グリーンウェーブ」に「夏楽天」(コマツナ)を移動。
ついでにパッシブ装置の「グリーンウェーブ」も装置ごと中に入れてみた。
ここの方が育成灯の照射という恩恵がある。
どうもこの時期、朝は曇りがち。
晴れてくるのは日が当たらなくなる時間からなのでこっちの方が良いだろうという読みだ。
これも装置を改良して広くなったことで可能になったこと。
室内はこれくらいにしてベランダの様子も・・・
この冬の寒さを考えるとベランダに放ったらかしのものはヤバいのではと思っていたが。
島ラッキョウはまだ青々としている。
さすがに少しは枯れた葉鞘もあるけれど、以前ならほぼ地上部は枯れてしまっていたのに?
・・・一体どうなってるのだろうか。
耐寒性が増したということで理解して良いものか。
何世代か大阪南部で世代交代したものとはいえ、元は宮古島原生種の島ラッキョウであるわけで。
さらに・・・
すっかり放置のセイロンベンケイソウも色がくすんできて葉にダメージが出てきてはいるけれど、まだまだしっかりと青い。
(室内にある水耕の「トウキチ4号」はもちろん健康そのもの)
コイツも何度も書いてる通りで元は波照間島自生のセイロンベンケイソウで、当初は冬に外に出していると真っ赤になって枯れてしまってたわけですな。
コイツらを見ているとこの冬は本当に寒いのかどうなのかわからなくなってくる。
いや豪雪のニュースが毎日のように伝えられてるわけだから寒いことは間違いないはず。
ならばこれは生命力の凄さを見せられているのでしょうな。
島バナナ達にも、もうチョイと根性出してもらいたいところ。(笑)
春まではまだもう少し。
調子の悪い島バナナも何とか枯れさせないようにだけ頑張りたい。