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意外な「急須で紅茶」の意義

緑茶をいれる陶器の急須に含まれる金属分、吸水性の高さは、タンニンが急須の金属分と反応して渋みが薄れ、まろやかさを作るはたらきがあるとされています。
なので磁器のものより、陶器の急須が優れているという見方が多いようです。

磁器が伝わる前のヨーロッパには陶器があったはずですが、なぜ今日磁器が広まっているのでしょうか。
よく知られている、「中国から高値で輸入された白い磁器はヨーロッパの貴族に流行した」ということもありますが、中国や日本とイギリスの「茶」に違いはないのでしょうか?

中国や日本では「茶」といっても「未発酵茶」「半発酵茶」「発酵茶」など、色々な種類の「茶」があり、またそのいれ方もおいしく飲むためにそれぞれに工夫されてきました。
それにつれて、茶器のこだわりも「茶の味」を大事にすることを優先したために、茶器は磁器や鋳物から陶器へと主流が移ってきた背景があります。
ですがイギリスの文化に根付いた「紅茶」は「ゴールデンルール」なるいれ方の原則こそあるものの、比較的「茶」のいれ方自体はシンプルです。
むしろシンプルにいれた「茶」に砂糖等の甘味料やミルク、「ハーブ、柑橘類のフレーバー」を加える等の「バリエーション」に工夫があります。
「茶葉」そのものの「茶の味」にこだわる日本と、「茶」のバリエーションを楽しむイギリスの「茶」に対するスタイルの違いこそが急須(陶器)とティーポット(磁器)の普及の違いにあらわれているのではないでしょうか?
ならば、急須でいれる紅茶(もちろんストレートティー)はおいしくなるような気もする?・・・・・のですが!


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