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(C) S-ORA

はてるま観光?

宿に帰ってシャワーを浴びた後、夕食までまだ少し時間があったので再び外に出た。

自転車でみやげ物店「モンパの木」まで行ってみる。
店の前で同じ宿の「カメラマン」と出くわすと買い物に付き合ってくれた。

なるほど、聞いていたとおり6畳ほどしかない小さな店。
オリジナルのTシャツ、夜光貝のアクセサリ、品物を吟味しようとすると、「これ家から乗ってきたのか?」と店の外から声をかけられた。
店の店主さんであることは一目で理解できる個性的な格好。珍しくもないだろうが自転車をなめまわすように見ている。

「そうですよ。」と答えてまた店内に入ろうとすると次々と自転車のことを聞いてくる。
折り畳める自転車であることだとか、サスペンションのこととか、その度に外に出て答えてるのでいっこうにみやげ物が見れない。

が、散々答えた後に
「今日は折り畳み自転車3台目くらいかな。最近多いな。」

・・・3台も見てるんやったら、店内ゆっくり見せてくれ!


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確かに14〜16インチ位の小径タイヤの折り畳み自転車を島内に持ち込んでいるのをよく見かけた。
でも、場所によっては勾配のきつい坂もあることを考えると役に立ってるのか?やや疑問。20インチでもギア抜きだとかなりキツいし。
その後も色々と結構長い時間を費やした上、みやげも買ってようやく「カメラマン」と宿に帰った。

夕食の時間。昨日からの宿泊客は「カメラマン」と自分だけ。
一人旅の男性と女性、女性3人組が加わる。
おばちゃんの解説の中、食事がある程度すすんだところで、「みんなお酒飲める?」とおばちゃん。
そこにいた全員が理解しているようで、静まり返る。
出てきたのはもちろん、「泡波」だ。
普通に市販されていないので波照間島でも入手困難、「幻の」と例えられる泡盛。
一度、関西のとある酒屋で3合瓶をみたことがあるが、飲むのはこれが初めて。
恐る恐るロックで一口含む。

「・・・・あ゛ま゛い゛っ!・・・・」

口当りがよいのはいいが、個人的には甘口はそんなに好きではなく、正直あまり飲めそうもない。
食事の終りまでこの「泡波」の話題が続いた。

食後、昨日は行かなかった「星空観測センター」に行くことにした。
昨日は他の宿泊客が誰も行かないようだったので遠慮していたのだが、今日やってきたメンバーから何人か行くので同行する。
しかし、天気は下り坂、雷光がときどき空に光る。
雨もパラついている状態。
どうやら一緒に向かう女性3人組の中にかなり強力な「雨女」がいるそうな。
宿の車で「星空観測センター」に送ってもらうと、来ているのは自分達K荘だけだった。
こんな天気で普通来るわけ無いか。

15分ほど待った後、プラネタリウムが始まる。
5人しかいなかったので床に寝転がって解説を聞く。
ここで「自称」ボランティアをしているという新城さんの「星に対する想い」のよくわかる解説は少し早口なところもあるが楽しめる。
ボランティアのはずなのに「今月一杯でクビになる」とかよくわからないこともおっしゃっていたが。
(注:本当にその後、残念ながら管理人の職を退かれたとのこと。)

プラネタリウムの後は屋上で前線が近付き、雲がかなりのスピードで流れる星のほとんど見えない空を見上げる。
ときおり雲の隙間からのぞく星を、しかも満月の近い日で月が明るくて星が見にくい中、一生懸命に懐中電灯で方向を指し示して解説してくれる新城さんに感謝。
こんな日に来られたら迷惑だろうが、望遠鏡で月まで覗かせてくれた。

その夜は激しい雷雨。雷と風の音に、そして明日の天気が気になって、遅くまで眠れない夜になった。


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